2F 展示室
石内都:mother's(マザーズ)
2006.9.23(土・祝)—11.5(日)
- 開催期間:2006年9月23日(土・祝)~11月5日(日)
- 休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
- 料金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 500(400)円
- ※各種カード割引あり
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/ 小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
東京都写真美術館では、昨年第51回を迎えたヴェネツィア・ビエンナーレに参加し、日本館で催された展覧会の凱旋を記念して、「石内都:mother's」展を開催いたします。石内都は「絶唱・横須賀ストーリー」や「APARTMENT」で注目され、79年、第4回木村伊兵衛賞を受賞し、その後、ニューヨーク近代美術館等に作品が収蔵、国内外で展覧会が開催されるなど国際的に活躍する日本を代表する写真家です。本年は「日本写真協会賞作家賞」も受賞いたしました。「mother's」と題された作品は、石内都が波乱の半生を背負った「母」をひとりの「女」としてとらえ、身につけていた衣類や、遺品などから織りなされるシリーズです。使いかけの口紅、髪の毛のついた櫛、入れ歯や鬘、肌の表面のクローズアップ・・・。母が遺した様々な「もの」を丁寧に見ることによって、彼女は確執が深かったという母との関係を静かに見つめ、「想像以上の悲しみ」を噛み締めるように確認しています。84歳の生を生き抜いた一人の自立した現代女性に捧げたオマージュです。現代美術が現代の社会を反映し、半歩先の未来を予感させるものだとしたら、日本を代表する石内都の作品は、変化の著しい現代日本女性の意識を扱った、優れた作品であるといえるでしょう。未発表作と新作の映像作品も加えた「mother's」完全版を、是非、ご高覧ください。
関連イベント
- 記念講演会
- 2006年10月1日(日) 15:00~17:00 終了致しました
■講師:石内都(写真家)×鷲田清一(大阪大学大学院文学研究科教授)×笠原美智子
(第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、東京都写真美術館事業企画課長)
■場所:1階ホール
■定員:190名(先着順)聴講無料 - 担当学芸員による展示解説
- 2006年10月13日(金) 14:00~ 終了致しました
2006年10月27日(金) 14:00~ 終了致しました
展示解説を行います。
展覧会図録
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石内都 mother's
■主催:財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/朝日新聞社/国際交流基金
■協賛: アサヒビール芸術文化財団/財団法人石橋財団/株式会社資生堂/株式会社東北新社/凸版印刷株式会社/株式会社ニコン/富士フイルムイメージング株式会社/株式会社ワコール
■協力 : 近藤酒造/株式会社カシマ/フォトグラファーズ・ラボラトリー/アサヒビール株式会社