収集の基本方針
1989(平成元)年2月3日(昭和63年度)策定
写真作品(オリジナル・プリント)を中心に、写真文化を理解する上で必要なものを、幅広く収集する。
写真作品
- 国際的な視野に立って、国内外の芸術性、文化性の高い作品を幅広く収集する。
- 写真の発生から現代まで、写真史のうえで重要な国内外の作家・作品を幅広く、体系的に収集する。
- 歴史的に評価の定まった作品を重視するとともに、各種の展覧会等で高い評価を受けた作家・作品発掘に努め、現代から未来を展望した収集を行う。
- 東京を表現、記録した国内外の写真作品を収集する。
- 日本の代表的作家については重点的に収集し、その作家の創作活動の全体像を表現し得る点数を収集する。
- 基本方針「写真作品」5. に基づき作品を収集した重点作家(17名、五十音順)
秋山庄太郎、石元泰博、植田正治、川田喜久治、木村伊兵衛、桑原甲子雄、白川義員、土田ヒロミ、東松照明、長野重一、奈良原一高、濱谷浩、林忠彦、藤原新也、細江英公、森山大道、渡辺義雄
写真資料
- 出版物(写真集、専門書、雑誌)については、写真文化に関するものを歴史的、系統的に収集する。
- ネガフィルムの類については、作家・作品研究などに必要と考えられるものを収集する。
- ポスターなど、写真展の付属資料(図録、チケット等)を収集する。
- その他、作家や作品の関連資料、周辺資料を適宜収集する。
写真機材類
- 写真の原理と発掘の歴史、ソフトとハードの接点を理解させる展示に必要なものを収集する。
- 体験学習などの事業活動に必要となるものを収集する。
映像資料
- 映像文化史を展示するのに必要な映像資料を系統的に収集する。
- 体験型の展示を行うため、映像装置などのレプリカや模型を計画的に製作する。
- 日本およびアジアの映像文化史についての調査研究を進め、重要な映像資料を収集する。
- 各映像ジャンルの代表的な映像資料および芸術価値の高い作品を収集する。
作品収集の目標
- 長期収集計画 7万5千点以上
内訳:写真作品(国内・海外50,000点以上、写真作品以外の資料25,000点以上) - 2023(令和4)年3月現在収集点数 37,312点
内訳:国内写真作品24,753点 海外写真作品6,066点 映像作品資料2,595点 写真資料3,898点
写真作品収取の方針 平成18(2006)年11月13日策定
2006(平成18)年11月13日策定
- 写真作品収集の基本方針に則り、写真美術館コレクションをより充実させる。
- 黎明期の写真のように、希少的価値のある作品を積極的に収集する。
- 写真史において重要な役割を果たした歴史的作家の作品を体系的に収集する。
- 1980年代以降に評価の定まった作家作品を充実させる。
- 日本の新進作家展で 取り上げた作家や国内外の主要な賞を受賞した作家、国内外の主要美術館における主要展覧会において取り上げられた作家など、若手作家の作品を収集する。
- 写真美術館の展覧会(自主展、収蔵展)で取り上げた作家作品を収集する。
- 基本方針「写真作品」5. に基づく新規重点作家の設定
(1)日本を代表する作家であること
(2)国内外で評価が高いこと
(3)日本の写真の一分野を代表する作家であること
(4)国内外の主要美術館で作品が収集され個展が開催されていること
(5)現在おおよそ40代、50代、60代の作家を目安にする
(6)収集にあたっては、現在の収集予算および市場価格の高騰を 鑑み、購入及び寄贈により約200点の収蔵を目指す
(7)重点作家については、国内外の写真・美術の動向を鑑み随時見直しをする - 写真作品収集の新指針7に基づく新規重点作家(21人、五十音順)
荒木経惟、石内都、オノデラユキ、北井一夫、北島敬三、小山穂太郎、佐藤時啓、篠山紀信、柴田敏雄、杉本博司、鈴木清、須田一政、高梨豊、田村彰英、畠山直哉、深瀬昌久、古屋誠一、宮本隆司、森村泰昌、やなぎみわ、山崎博 - 写真作品収集の新指針7に基づく第三期重点収集作家(14人、五十音順)、平成30年11月21日策定
江成常夫、尾仲浩二、金村修、川内倫子、鬼海弘雄、鈴木理策、瀬戸正人、鷹野隆大、長島有里枝、ホンマタカシ、松江泰治、宮崎学、本橋成一、米田知子