本日は開館しております(10:00-18:00)

ポートフォリオ NASA 「宇宙への旅-25年の歴史」より 1991年
B1F 展示室

映像をめぐる冒険vol.4

見えない世界のみつめ方

2011.12.132012.1.29

  • 開催期間:2011年12月13日2012年1月29日
  • 休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
  • 料金: 一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円
  • ※各種カード割引あり

( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/
小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料

今でこそ私たちは、地球は丸く、太陽を中心に回っていることを理解しています。しかし、古代の人々は、世界は円盤状の大地で、その大地を中心に星々が回っている宇宙像を想い描いていました。その世界観は、ギリシャの自然哲学者の論争、ガリレオやニュートンによる地動説の確立、大航海時代の調査、アインシュタインの相対性理論など、既存の定説を覆す数々の理論とテクノロジーの発達によって劇的に変化してきました。それは、世界を一意的に表すことは不可能であり、テクノロジーの進化や観測の積み重ねによって理解可能な世界は広がり、人々が思い描く世界の形も作り変えられていくことを表しています。本展は、平成20年度より開催している「映像をめぐる冒険」シリーズ第4弾として、「拡大と縮小」をコンセプトに、見ることのできる領域の拡大と世界の見方をテーマにした展覧会です。人間の世界観や視覚体験に変革をもたらしてきた貴重な資料や当館収蔵作品とともに、新たな世界の見方を提案する市川創太、小阪淳、鳴川肇の作品を展示します。約60点の資料や作品を通じて、過去から未来へと繰り返される世界の見方が変わる瞬間のときめきを、実感できることでしょう。

天動説   地動説

『プトレマイオスのアルマゲスト概要』レギオモンタヌス著 1496年 初版
(京都産業大学図書館所蔵)
 
『天文対話』ガリレオ・ガリレイ著
1632年 初版
(大阪市立科学館所蔵)

古代ローマの哲学者プトレマイオスの天体図。中心に地球があり、その周りを12星座が周っている図。天動説時代の天文学書として15世紀頃まで利用されてきた。
 
ガリレオが、自身の天体観測から確信に至ったコペルニクスの地動説を、当時広く信じられた天動説と対比しながら、対話形式で表現した本。太陽を中心とした惑星の配置図が描かれている。



『望遠鏡』 脚付 年代不詳
大日本『顕微鏡(真鍮)』 明治時代
NASA《宇宙への旅―25年の歴史》1991年
ウィリアム・ベンジャミン・カーター《ウニのとげの断面》1848-49年

小阪 淳


《VIT (Ver.1.5)》 小阪淳 2009年

こさか じゅん、1966年生まれ
1994年-2000年SFマガジン(早川書房)装画担当。2000年-2004年、2010年~現在 朝日新聞にビジュアル連載。2004年沖縄市ワンダーミュージアムに作品常設。国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)に参画。2006年Sony Explora Science(北京)に4作品常設。文部科学省『一家に一枚宇宙図2007』制作に参加。 2007年カンヌ国際広告祭2007Cyber Lions 銅賞受賞。2010年東京書籍『宇宙に恋する10のレッスン』出版(共著)。美術、建築、グラフィック、ウェブなど横断的に活動している。
http://www.jun.com/

doubleNegatives Architecture [dNA]


《corporate eye》doubleNegatives Architecture (2009年参考イメージ)

ダブルネガティヴス アーキテクチャー
98年に建築家市川創太を中心に結成された建築グループ。プロジェクトごとに異分野の専門家でメンバーを編成し、多様なメディア、プラットフォームを横断しながら建築のビジョンを提示している。2005年から展開中の《Corpora》プロジェクトは、07年に山口情報芸術センターにて《Corpora in Si(gh)te》として拡張、新作発表した。このインスタレーションは08年ベネチア・ビエンナーレ国際建築展でハンガリー国代表として出展されるなど、世界6都市で公開されている。多摩美術大学Algorithmic Wall、BAU advertising office、アーティスト中谷芙二子とのコラボレーション「MU: Mercurial Unfolding」など。
http://doubleNegatives.jp


鳴川 肇


《AuthaGraph World Map》鳴川 肇 2009年

なるかわ はじめ、1971年生まれ
2001年VMX Architects入社。2003年佐々木睦朗構造計画研究所入社。2009年AuthaGraph株式会社設立。同年、CC「オープン・スペース 2009」において面積が極力正しい独自の長方形世界地図、「オーサグラフ世界地図」を初公開。2011年6月、日本科学未来館にて基本設計、実施監修に携わったつながりプロジェクトが公開。桑沢デザイン研究所、東京造形大学非常勤講師。
http://www.authagraph.com/ 

□ 主催:東京都 東京都写真美術館/産経新聞社
□ 協賛:凸版印刷株式会社
□ 協力:NECディスプレイソリューションズ株式会社


関連イベント

特別対談シリーズ
2011年12月25日(日) 15:00~16:30 市川創太(出品作家)× 平田晃久 (建築家)  終了致しました
2012年1月8日(日) 15:00~16:30 小阪淳(出品作家)× 飯田和敏 (ゲームクリエーター)  終了致しました
2012年1月22日(日) 15:00~16:30 鳴川肇(出品作家)× 田中良治 (Webデザイナー)  終了致しました

出品作家3名と多彩なゲストによる連続対談を開催します。
会場:東京都写真美術館 1階アトリエ(12/25、1/8)、2階ラウンジ(1/22)
定員:各回70名
受付:当日10時より当館1階受付にて「整理番号付き入場券」を配布いたします。
※整理券番号順、自由席。開場は開演の30分前より
※入場無料・どなたでもご参加いただけます。
※「整理番号付き入場券」には展覧会の観覧は含まれません。観覧をご希望の方は別途チケット(有料)が必要です。

スペシャル・ライブ「科学史の夕べ × SPACE SOUND」
2012年1月7日(土) 16:00~17:30 嘉数次人 (大阪市立科学館主任学芸員) × 宮木朝子(音楽家) × 高原聰子(笙) × 大石将紀(サックス)  終了致しました

大阪市立科学館学芸員の嘉数次人(かずつぐと)さんによる天文学史のレクチャーと、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)に参加した音楽家、宮木朝子さんによるライブ演奏を行います。また、高原聰子さん(笙)、大石将紀さん(サックス)が演奏に参加します。
会場:東京都写真美術館 2階ラウンジ
※椅子席先着50名、開場は開演の30分前より
※入場無料・どなたでもご参加いただけます。

新春フロアレクチャー
2012年1月2日(月・振休) 14:00~14:45  終了致しました
2012年1月3日(火) 14:00~14:45  終了致しました
出品作家と学芸員が展示を解説します。
小阪淳×市川創太(dNA)×鳴川肇
展示解説:山峰潤也(東京都写真美術館学芸員)
会場:東京都写真美術館 地下1階展示室
※1月2日はどなたでもご参加可能です。3日は当日の観覧チケットをお持ちの方に限ります。
担当学芸員によるフロアレクチャー
2011年12月16日(金) 14:00~  終了致しました
2012年1月6日(金) 14:00~  終了致しました
2012年1月20日(金) 14:00~  終了致しました
※本展覧会の半券(当日有効)をお持ちの上、会場入り口にお集まりください。

展覧会図録

見えない世界のみつめ方
展覧会の主な出品作品および、出品作家と担当学芸員によるテキストを掲載しています。
B5形 96ページ 発行:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館

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