本日は開館しております(10:00-18:00)

夏休みの映画館2023

忘れられない映画に出会う、夏。

1F ホール

2023.7.29(土)—30(日), 8.19(土)—20(日)

■料金
●当日券(座席指定券)
○ 一般 1,500円
○ シニア(60歳以上)、障害者手帳をお持ちの方(介護者2名まで) 1,100円
○ 学生(大学・専門学校生) 800円
○ 高校生以下 500円

●お得なセット割
○ 一般ないしはシニア1名が高校生以下を1名同伴の場合、2名合わせて 1,500円

各種割引: 以下の方は当日料金が割引になります。
○ 当館で開催の展覧会、映画の半券提示(半券1枚につき一回の割引) 1,100円
○ 当館年間パスポート提示(同伴者1名まで) 1,100円
○ 当館が発行する映画優待割引券(支援会員)提示 1,100円
○ 8月20日(日)上映『音のない世界で』上映回のみ対象:手話通訳士の証明書等提示 1,100円
※各種割引をご利用の際は証明書をご提示ください。

・全席指定 
・各回定員入替制/立ち見不可/事前予約不可 
・ご鑑賞当日午前10:00より、その日の全ての上映回について受付を開始いたします。 
・満席の場合、ご入場をお断りいたしますので、予めご了承ください。 
・開場は各上映開始時間の10分前を予定しています。


「夏休みの映画館」は、地域に暮らす子どもたち(小学生~高校生や大学生)が、夏休みに地域の映画館(ミニシアター・コミュニティシネマ)を訪れ、多様な映画と初めての映画館に出会い、未来の観客を育てるとともに、地域と映画館のつながりを深める上映プログラムです。
2023年の「夏休みの映画館」は、東京都写真美術館ホールのほか、ガーデンズシネマ(鹿児島)、Denkikan(熊本)、シネ・ヌーヴォ(大阪)、元町映画館(神戸)、横浜シネマ・ジャック&ベティ(横浜)、シネマテークたかさき(高崎)、松本CINEMAセレクト(松本)の全国8会場で実施します。
ミニシアター・コミュニティシネマの人たちが選んだ、子どもたちに見せたい多様で魅力的な映画を上映し、また、鑑賞ノートを使ったトーク等を行うことで、映画をより深く楽しむことができる工夫を凝らしています。7月に小学生以下の小さな子どもを主な対象とするプログラムを、8月には中学生以上の方を対象とする2作品を上映します。


■上映スケジュール
●小学生から大人まで楽しめるプログラム(小学生以下向け)
○ 7月29日(土)13:30上映開始 活弁付きサイレント映画の上映(活動写真弁士:坂本頼光)
・『海の水はなぜからい』
・『キートンの探偵学入門』

○ 7月30日(日)13:30上映開始 世界のアニメーション作品集
・『あめのひ カロとピヨブプト #3』
・『二羽の小鳥』
・『めんどりの踊り』
・『線と色の即興詩』
・『ビーズ・ゲーム』
・『こどもの形而上学』
・『ホッキョクグマすっごくひま』

■映像に関するお知らせ
『線と色の即興詩』は、光に対して敏感なお客様がご覧になられた場合、光過敏性発作やてんかんの症状など、光感受性反応による諸症状を引き起こす可能性のあるシーン(光の点滅が続くシーン等)がございます。光に対する感受性は個々のお客様によって異なりますので、ご鑑賞いただく際には予めご注意ください。

●中学生、高校生にみてほしい2つの映画(中学生以上向け)
○ 8月19日(土)
・10:30上映開始 『ルパン三世 カリオストロの城』

○ 8月20日(日)
・10:30上映開始 『音のない世界で』
・13:00上映開始 『ルパン三世 カリオストロの城』
・15:30上映開始 『音のない世界で』


■上映作品
●小学生から大人まで楽しめるプログラム(小学生以下向け)
○ 7月29日(土)活弁付きサイレント映画上映
映画のはじまりであるサイレント映画を活弁付きで、各上映館がプログラムを組んでお届けします。
当館では、活動写真弁士の坂本頼光氏の活弁付きで短編と長編の2作品を上映します。

『海の水はなぜからい』
写真提供:マツダ映画社
写真提供:マツダ映画社

東北地方に伝わる民話を青地忠三脚色、村田安司作画によってアニメーションにした作品。
昔あるところに金持ちだが強欲な兄と、貧乏だが正直者の弟がいた。ある年の暮れに、弟は兄に餅の無心をしたが断られてしまった。弟が落胆しながら歩いているときに、川に落ちそうな老人を見かけて助ける。弟は老人からお礼に、森に住む不思議な小人を教えてもらい…。誰もが一度は不思議に思う、海の水がなぜ塩からいのかをユーモラスに描く。

脚色・翻案:青地忠三
作画:村田安司
1935年/日本/アニメーション/10分

『キートンの探偵学入門』
写真提供:マツダ映画社
写真提供:マツダ映画社

チャールズ・チャップリン、ハロルド・ロイドとともに世界三大喜劇王として有名なバスター・キートンが監督・主演を務めた作品。
町の映画館に勤める映写技師のキートン青年は、実は探偵になることを夢見ていた。ある日、恋人の父の懐中時計が盗まれてしまう。キートン青年は真犯人を見つけることができるのか!?当時のアメリカの映画館の様子も垣間見られる作品です。

監督・主演・編集:バスター・キートン
1924年/アメリカ/44分


○ 7月30日(日)世界のアニメーション作品集
カナダ国立映画制作庁(National Film Board of Canada)提供の珠玉のアニメーション4作品に、日本のアニメーション作家・山村浩二氏のアニメーション3作品を上映します。

『あめのひ カロとピヨブプト #3』
©山村浩二

カロが、雨の中を泳いでいるサカナを見たと、ピヨブプトに話すが、ピヨブプトは信じてくれない。カロは怒ってケンカのようになってしまう。NHKのTVシリーズ「プチクレイ」にて放送されたクレイアニメーション作品。

監督:山村浩二/1992年/日本/4分20秒

『二羽の小鳥』
© 1968 National Film Board of Canada. All rights reserved. 

カナダ国立映画制作庁提供の作品。青色の鳥のアオカケスは杉の葉を、灰色の鳥のアビは鮮やかな赤い葉を身にまとうが、二羽は互いの装いが気になって仕方がない。そこに強風が吹いて、着飾った葉は飛ばされてしまう。カナダのアニメーション作家、イブリン・ランバートによる切り絵のアニメーション作品。

監督:イブリン・ランバート/1968年/カナダ/5分28秒

『めんどりの踊り』
© 1968 National Film Board of Canada. All rights reserved.

カナダ国立映画制作庁提供の作品。フィルム上のめんどりたちがポップミュージックに合わせて古風なダンスを踊りだす。アニメーション映画の巨匠、ノーマン・マクラレンの初期の作品。

監督:ノーマン・マクラレン/1942年/カナダ/3分54秒

『線と色の即興詩』
© 1968 National Film Board of Canada. All rights reserved.

カナダ国立映画制作庁提供の作品。即興演奏に合わせてフィルムの表面をナイフや針で削って作られた、スクラッチアニメーションの代表作。様々なイメージが花火のように弾ける。

監督:ノーマン・マクラレン/1955年/カナダ/5分29秒
 
『ビーズ・ゲーム』
 © 1968 National Film Board of Canada. All rights reserved.

カナダ国立映画制作庁提供の作品。二つの真珠が次々に繋がり、やがて何千ものビーズがさまざまな生き物や風景、物語を描き出す。インド出身のアニメーション作家、イシュ・パテルの代表作のひとつ。

監督:イシュ・パテル/1977年/カナダ/5分43秒

『こどもの形而上学』
©山村浩二

数字頭の子ども、顔を巻き取る子ども、口がチャックで開閉して、頭の中に小鳥がいたり…。子どもの生態と哲学を、悲しみとユーモアを添えてスケッチする。

監督:山村浩二/2007年/日本/5分8秒

『ホッキョクグマすっごくひま』
©山村浩二

ホッキョクグマが広い海に出て、アザラシやラッコ、クジラやシャチたちに出会う。日本語と英語の短い言葉遊びとともに柔らかい筆による絵巻物風の映像が流れる。

監督:山村浩二/2021年/日本/7分


●中学生、高校生にみてほしい2つの映画
『ルパン三世 カリオストロの城』
原作:モンキー・パンチ ©TMS
原作:モンキー・パンチ ©TMS

2010年代に入っても数度のリバイバル公開が行われ、年を追うごとに輝きを増す『ルパン三世 カリオストロの城』。2021年10月には、ルパン三世アニメ化50周年を記念して2週間の期間限定で上映され、好評を博しています。初公開から40年を経た2019年には、フランスで劇場初公開されました。
宮崎駿監督にとって初の劇場監督作品となる本作。世界中にばらまかれるニセ札「ゴート札」がつくられる秘密の城「カリオストロの城」に忍び込んだルパン。囚われの少女クラリスを救うことができるのか!

原作:モンキー・パンチ
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿、山崎晴哉
作画監督:大塚康生
音楽:大野雄二

声の出演
ルパン三世:山田康雄
峰不二子:増山江威子
次元大介:小林清志
石川五ェ門:井上真樹夫
銭形警部:納谷悟朗
クラリス:島本須美
カリオストロ伯爵:石田太郎

1979年/日本/アニメーション/100分

『音のない世界で』
©1999 Public Policy Productions, Inc.
©1999 Public Policy Productions, Inc.

『アダマン号に乗って』(2023)でベルリン国際映画祭の金熊賞(最高賞)を受賞したニコラ・フィリベール監督が、ろうの人たちの世界を追ったドキュメンタリー映画。
ろう学校の子どもたちとその家族たち、手話を教えるプーラン先生、手話で演じられる演劇、アメリカのろう者との交流、工場で働く若者たち、ろう者同士のカップルの結婚、出産…。音のない世界で、静かに、そして豊かに繰り広げられる言葉の世界。

監督:ニコラ・フィリベール/1992年/フランス/ドキュメンタリー/99分

※事業は諸般の事情により変更することがございます。 あらかじめご了承ください。