荒木経惟「花人生」展
2003.5.1(木)—6.8(日)
- 開催期間:2003年5月1日(木)~6月8日(日)
- 休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
- 料金:一般1,000(800)円/学生800(640)円/中高生・65歳以上600(480)円
- ※各種カード割引あり
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/ 小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
日本写真界を代表する写真家、アラーキーこと荒木経惟が30年来、撮り続けているテーマに「花」があります。始まりは、少年時代の遊び場でもあったという東京・三ノ輪にある浄閑寺の彼岸花でした。同寺は吉原の遊女たちが葬られた「投げ込み寺」として知られていますが、死の影を漂わせた花々をモノクローム写真で表現した「彼岸花」シリーズは、彼の花人生の原点となりました。その後、1990年の妻・陽子さんの病死を機に、荒木はひたすら花の撮影に没頭するようになります。当時の作品は「色景」シリーズにまとめられましたが、満開に咲き誇る時期を過ぎ、朽ち始めながらも精一杯、咲き乱れようとする花々は、どれも淫靡な美しさを放っています。
やがて荒木の花写真はモノクロからカラーへと一転。「花曲」などに納められた色鮮やかな花たちは、まるで限られた生に燃える色彩を表現するかのように、官能的で鮮烈です。また、近年の作品では、アクリル絵の具で花弁に色をつける「色情花」シリーズなど、独特のいたずら心で花を淫すなど、表現も多形となりつつあるようです。
本展では、これらの花写真の集大成ともいえる作品に、初挑戦の絵画作品「花画」を加えた約300点を展示。写真家・荒木経惟のどこまでも純粋ではかない花人生の全貌をご紹介させていただきます。
花曲 1997年より
花曲 2002年より 色景 1991年より
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■出品作品:オリジナルプリント、ポラロイド、絵画、書など(予定)
■出品点数:約300点
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荒木経惟 ARAKI NOBUYOSHI
写真家 Photographer
関連イベント
- 荒木経惟「花人生」展 サイン会を開催します。
- 2003年5月3日(土・祝) 14:00~ 終了致しました
2003年5月4日(日・祝) 14:00~ 終了致しました
記念出版『荒木経惟 花人生』(¥3,800- 税別)をご持参の方に整理券を発行します。
■受付:3階展示室前にて各開催日の朝10時より(各日100名様)
●記念出版
『荒木経惟 花人生』 ¥3,800-(税別)を刊行いたします。
●特別限定版
『荒木経惟 花人生』 著者サイン会入り/「花」オリジナルポラロイド1枚付
全冊別仕様/特別装幀/限定1,501部/¥30,000-(税別)
展覧会図録
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荒木経惟「花人生」
■主催:何必館・京都現代美術館 東京都写真美術館
■協力:セイコーエプソン株式会社 写真弘社
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〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
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