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「花曲 」1997年より 荒木経惟
Kakyoku 1997
3F

Nobuyoshi Araki, Hana jinsei

May. 1Jun. 8, 2003

  • May. 1Jun. 8, 2003
  • Closed Monday(if Monday is a national holiday or a substitute holiday, it is the next day)
  • Admission:Adults ¥1,000/College Students ¥800/High School and Junior High School Students,Over 65 ¥600

日本写真界を代表する写真家、アラーキーこと荒木経惟が30年来、撮り続けているテーマに「花」があります。始まりは、少年時代の遊び場でもあったという 東京・三ノ輪にある浄閑寺の彼岸花でした。同寺は吉原の遊女たちが葬られた「投げ込み寺」として知られていますが、死の影を漂わせた花々をモノクローム写 真で表現した「彼岸花」シリーズは、彼の花人生の原点となりました。その後、1990年の妻・陽子さんの病死を機に、荒木はひたすら花の撮影に没頭するよ うになります。当時の作品は「色景」シリーズにまとめられましたが、満開に咲き誇る時期を過ぎ、朽ち始めながらも精一杯、咲き乱れようとする花々は、どれ も淫靡な美しさを放っています。 
やがて荒木の花写真はモノクロからカラーへと一転。「花曲」などに納められた色鮮やかな花たちは、まるで限られた生に燃える色彩を表現するかのように、 官能的で鮮烈です。また、近年の作品では、アクリル絵の具で花弁に色をつける「色情花」シリーズなど、独特のいたずら心で花を淫すなど、表現も多形となり つつあるようです。
本展では、これらの花写真の集大成ともいえる作品に、初挑戦の絵画作品「花画」を加えた約300点を展示。写真家・荒木経惟のどこまでも純粋ではかない 花人生の全貌をご紹介させていただきます。


「花曲 」1997年より 荒木経惟
Kakyoku  1997


「花曲 」2002年より 荒木経惟  「色景 」1991年より 荒木経惟
Kakyoku 2002
Shikikei 1991      





ARAKI NOBUYOSHI
Photographer