本日休館日

暮れゆく槍 常念乗越より 1973年10月 (c) Hotaka Tabuchi


2F 展示室

生誕100年記念

ナチュラリスト・ 田淵行男の世界

2005.4.236.12

  • 開催期間:2005年4月23日6月12日
  • 休館日:毎週月曜日(ただし、5月2日は開館)
  • 料金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 500(400)円
  • ※各種カード割引あり

( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/ 小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料


オオイチモンジ羽化 1951年6月
(c) Hotaka Tabuchi



日本を代表する山岳写真家であると同時に、昆虫生態研究や雪形研究など、カメラによる観察記録を続けたネイチャーフォトの先駆者・田淵行男。 当館では、幅広い分野に偉大な業績を残した田淵の生誕百年を記念して「ナチュラリスト・田淵行男の世界」展を開催いたします。 田淵行男は1905(明治38)年に鳥取県黒坂村に生まれ、自然に恵まれた環境で育ちました。その後、大学で博物学を修め、教員として自然の中で学ぶことを実践しながら本格的に山岳写真の撮り始めました。‘45年7月、長野県南安曇郡に疎開をした彼は、終生安曇野の地に定住します。以後、「自然から読み取り学ぶ知識が最も正しい」という独自の信念のもと、 壮大な北アルプスと緑豊かな安曇野をベースに、高山蝶やアシナガバチなどの生態を粘り強く観察。その成果は美しい写真と流暢な文章によって記録された『ヒメギフチョウ』、『高山蝶』として結実し、わが国の写真史に今なお燦然と輝き続けています。本展では作品と共に愛用の写真機材、登山用具、写真集の絵コンテなど約200点を展示し、日本の自然を慈しみ続けた写真家・田淵行男と自然写真の魅力を探ります。

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  PROFILE/田淵 行男 (たぶち ゆきお/1905~1989)
鳥取県生まれ。日本のネイチャーフォト、山岳写真の先駆的な存在として広く知られる。‘51年にプロ写真家としてデビューし、 精力的に山岳、昆虫を題材にした写真集やエッセイを発表。主な著書に『尾根路』(‘58年)『高山蝶』(‘59年)『山の紋章 雪形』 (‘81年)などがある。
烏川の河原にてアシナガバチの観察をする田淵行男

関連イベント

フロアレクチャーのご案内
2005年5月13日(金) 14:00~  終了致しました
2005年5月27日(金) 14:00~  終了致しました
2005年6月10日(金) 14:00~  終了致しました
担当学芸員による展示解説をおこないます。
観覧券をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます。
(開始5分前に、2階展示室前にお集まりください)

展覧会図録

生誕100年記念 ナチュラリスト・田淵行男の世界

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■主催: 東京都写真美術館/田淵行男生誕百年記念事業実施委員会/
読売新聞東京本社 美術館連絡協議会        
■協賛: ニコン/ニコンカメラ販売/SHISEIDO/富士写真フイルム/花王        
■協力: 田淵行男記念館/光村印刷/山と渓谷社/恵比寿ガーデンプレイス
(社)企業メセナ協議会認定事業