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東京都写真美術館 TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM

開館時間 10:00-20:00

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上映は1Fの上映時間を参照

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『光画』第1巻第1号 1932年 聚楽社
3F

『光画』と新興写真

モダニズムの日本

2018.3.65.6

  • 開催期間:2018年3月6日5月6日
  • 休館日:毎週月曜日(ただし、4月30日[月・振休]、5月1日[火]は開館)
  • 料金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 500(400)円 ※ ( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引(ご利用案内をご参照ください)/ 小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料/当館年間パスポートご提示者無料(同伴の方1名様まで無料)

『光画』とは1932年から1933年までわずか2年足らずしか発行されなかった写真同人雑誌である。A4判変型、グラビアページは片面オフセット印刷、記事や広告が30ページ。大変贅沢なつくりであったが、発行部数は500部程度と推定されており、当時も多くの人の目に触れるものではなかった。
主宰者である野島康三、同人であった木村伊兵衛、中山岩太を中心に関西(浪華写真倶楽部、芦屋カメラクラブなど)のアマチュア写真家をも巻き込み、この時代に登場していた「新興写真」を牽引した。
ジョン・ハートフィールド、エドワード・スタイケン、ウジェーヌ・アジェなど外国人作家の作品紹介から、フランツ・ロー、モホイ・ナジの論文の翻訳など、海外の情報も掲載し、第2号から同人として参加した、評論家の伊奈信男が創刊号に掲載した「写真に帰れ」は、日本近代写真史を代表する論文として知られている。
野島康三は戦前の写真界の中心的人物でありながら、同時代の美術界の作家とも交流が深く、画家の萬鉄五郎、陶芸家の富本憲吉などのパトロン的な存在であった。そうした影響から、この雑誌は写真だけではなく、堀野正雄がグラフ・モンタージュを、原弘がタイポ・グラフィについての論文を載せ、衣笠貞之助を招いた映画の座談会の掲載など、写真だけではない内容の雑誌であった。
大変高いクオリティを持ちながらも、しだいに社会状況が不穏になり、戦争の影響が色濃くなっていく中で、写真家の活動のあり方が変化していき、『光画』は突然の休刊を迎えた。木村や中山はそれからも活発に活動を続け、戦後の日本写真界に多大な影響を与えた。この時代になぜこのような雑誌が生まれたのか、そしてなぜ短い期間で休刊していったのかを辿っていくことによって、1930年代の日本の社会や文化が垣間見えてくる。

出品予定作家
野島康三、中山岩太、木村伊兵衛、ハナヤ勘兵衛、佐久間兵衛、堀野正雄、吉川富三、安井仲治、大束元、錦古里孝治など

□主催:東京都 東京都写真美術館/読売新聞社/美術館連絡協議会
□協賛:ライオン/大日本印刷/損保ジャパン日本興亜 
(予定)