
一週間限定上映
6月9日(土)~6月15日(金)※6月11日は休映
- お問い合せ:CKエンタテインメント〔キネティック〕 03-5464-0527
- 上映期間:2007年6月9日(土)~6月15日(金)
- 休映日:6月11日(月)
- 上映時間:10:30/12:30/14:40/16:50/19:00
■料金 : 一般 1,800円/学生 1,500円/中学生以下・シニア(60歳以上) 1,000円
(レディースデー・映画の日の設定はありません)
■各種割引:以下の方は当日券が割引になります。
○写真美術館友の会会員(会員証提示)1,500円
○当館での展覧会、映画の半券持参者(いつのものでも可)1,500円
○三越、アトレ、TS3カード会員(会員証提示)1,500円
○最新号ぴあ持参1,500円
○夫婦50割引(どちらかが50歳以上)2人で2,000円
○高校生友情プライス 高校生3人以上なら1人1,000円
○障害者手帳をお持ちの方とその介護者 1,000円
私的な想い出が映画になり、心の奥にしまってあった大切な感情が他者の心の中で生き始めることの不思議さ。
若木信吾が99年に発表した写真集「Takuji」は、2004年に他界した彼の祖父、琢次さんを被写体として撮影された家族の想い出のスナップ写真のようなスタイルで作られている。そこにはおよそ20年間に渡り、孫から高齢の祖父を見つめ続けた温かな視線劇がタイムカプセルのように封印されている。そして今、その映像は、琢次さんを演じる俳優、上方漫才の巨匠、喜味こいしを得て、『星影のワルツ』という一本の映画として動き始めた。 若木信吾にとって初めての長編映画『星影のワルツ』のなかに脈打っている瑞々しい感動は、過去の記憶の中から抽出されたごくパーソナルな事柄がどうしてこんなにも他者の胸をかき乱し、涙さえ流させるのだろう、という素朴な疑問とつねに隣り合わせにある。ともするとドキュメンタリーと見紛う淡々とした演出のなかに息づいているのはまさに「本物の感情」であり、ドキュメンタリー以上にリアルで切ない。何度も目頭が熱くなる。そして我慢していた涙があふれてしまう瞬間、この作品は他のどんな虚構よりも雄弁であると痛感する。
監督+脚本:若木信吾
プロデューサー:谷口宏幸
制作:東北新社
製作:ヤングトゥリーフィルムズ
出演:喜味こいし/山口信人/渥美英二/磯部弘康/神崎千賀子/影山宜伸/吉井裕海
2006年/日本/カラー/97分/ビスタサイズ/ステレオ
配給:キネティック