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長江哀歌

(ちょうこうエレジー)

1F ホール

2008.5.316.13

  • 公式ホームページ → http://www.bitters.co.jp/choukou/

  • 上映期間:2008年5月31日(土)~6月13日(金)
  • 休映日:毎週月曜日(月曜が祝日・振替休日の場合はその翌日休映)
  • 上映時間:13:00/15:30/18:20

■料 金:[当日券]
一般1,500円(税込)/学生1,300円(税込)/小・中・シニア・障害者手帳をお持ちの方1,000円(税込)
■各種割引:以下の方は当日券が割引になります。
○写真美術館友の会会員(会員証提示) 1,300円
○当館での展覧会、映画の半券持参者(いつのものでも可) 1,300円
○三越、アトレ、TS3カード会員(会員証提示) 1,300円
○最新号ぴあ持参 1,300円
○夫婦50割引(どちらかが50歳以上) 2人で2,000円
○高校生友情プライス 高校生3人以上なら1人1,000円


ダム建設によって水没していく古都を舞台に、
市井の人々の「生」の瞬きを描いた中国の若き名匠の最高傑作

2006年ベネチア国際映画祭で、上映まで作品名を一切明かされず、最後の最後に「サプライズ上映」という異例の形でコンペティションに招待された本作品。しかし、審査員長カトリーヌ・ドヌーヴは、『長江哀歌』を金獅子賞に決めるのに時間はかからなかった、と述べた。それほどすぐさまに、すべての審査員を魅了した傑作が、弱冠36歳の「若き名匠」ジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督の最新作であった。
つねに中国指導者の壮大な夢でありながら、様々な障害や困難によって、建設反対意見がまきおこる中、1993年に着工した長江の三峡ダム。そのほとり、二千年の歴史を持ちながら、ダム建設によって、伝統や文化、記憶や時間も水没していく運命にある古都・奉節(フォンジェ)を舞台に綴られる二人の男女の物語。その二人を中心に、時代の大きなうねりに翻弄されながらも日々を精一杯に生きる人々の、小さくも愛おしく輝く一瞬を感動的に捉える。船上の人々の顔、古ぼけた扇風機、竹団扇、花柄の魔法瓶 …… そこでは画面に映るすべてが愛おしい。