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©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会
©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会

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ドキュメンタリー映画
岡本太郎の沖縄(完全版)

1F ホール

2022.10.2511.11

  • 公式ホームページ → http://okamoto-taro.okinawa/

  • お問い合せ:シンプルモンク(岡本太郎の沖縄製作委員会)katsux@hotmail.com
  • 上映期間:2022年10月25日(火)~11月11日(金)
  • 休映日:2022年10月31日(月)、11月5日(土)、6日(日)、7日(月)

■上映スケジュール
10:30/13:05/15:40

■料金
●当日券(座席指定券)
○ 一般 1,700円
○ 学生(大学・専門学校生)、高校生 1,400円
○ 中学生以下(3歳以上)、シニア(60歳以上)、障害者手帳をお持ちの方(介護者2名まで) 1,100円
※3歳未満のお子様に座席が必要な場合は料金(中学生以下)をいただきます。(保護者のお膝の上でのご鑑賞の場合は無料)

各種割引: 以下の方は当日料金が割引になります。
○ 当館で開催の展覧会、映画の半券提示(半券1枚につき一回の割引) 1,500円
○ 当館年間パスポート提示(同伴者1名まで) 1,500円
○(公財)東京都歴史文化財団が管理する施設の友の会会員証・年間パスポート提示 1,500円
○ MIカード(三越伊勢丹グループのクレジットカード)およびMIカードプラス[但し、MIカード(スタンダード)を除く。]提示 1,500円
○ JRE CARD(クレジットカード)提示 1,500円
○ 夫婦50割引(どちらかが50歳以上でお二人揃ってご購入の場合) 2人で 2,400円
○ 当館が発行する映画優待割引券(支援会員)提示 1,500円
※各種割引をご利用の際は証明書をご提示ください。

・全席指定
・各回定員入替制/立ち見不可/事前予約不可
・ご鑑賞当日午前10:00より、その日の全ての上映回について受付を開始いたします。
・満席の場合、ご入場をお断りいたしますので、予めご了承ください。
・開場は各上映開始時間の10分前を予定しています。


©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会
©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会

日本を代表する芸術家、岡本太郎(1911-1996)は、1959年と1966年、「沖縄」に旅をした。きっかけは、日本人としてのアイデンティティを探し求めて、日本再発見の旅に出たことだった。その旅の、いちばん最後にぶつかったのが「沖縄」であったのだ。彼の究めたかったものとは、日本人とは何か?自分自身とは何か?の答えを求めることだった。

60年以上も前の沖縄の旅で、岡本太郎が捉えたものとは、素っ裸で生きる人々の“痛切な生命(いのち)のやさしさ“だったという。岡本太郎は、「沖縄とは、私にとって一つの恋のようなものだった」と言うほど、全身、全存在をこの対象にぶつけた。そして彼は、ある結論を導き出す。
『沖縄の中にこそ、失われた日本がある』『沖縄ではじめて、私は自分自身を再発見した』

岡本太郎は、自ら沖縄へ溶け込み、そして沖縄で自分自身と出逢ったのだ。それほどまでに彼が恋した沖縄とは、一体何だったのか?そして、「岡本太郎の沖縄」は、今の私たちに何を投げかけ、今の私たちとどう繋がるのか?それを確かめるため、もう一度、沖縄本土復帰50年の今、岡本太郎に導かれて沖縄を旅するドキュメンタリー映画である。

本作は、前作の「ドキュメンタリー映画 岡本太郎の沖縄」から新たに取材・撮影を行い、更に数年かけて再構成・再編集した「完全版」である。
  
©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会
©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会
©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会
©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会

岡本太郎が撮影した60年以上前の沖縄の写真群がある。彼はわずか10日間ほどの旅で、数百枚に及ぶ見事な写真を残していた。那覇の市場、首里の坂道、竹富島のおばあさんとおじいさん、石垣島の山羊を屠り焼くのを待つ笑顔の人びと、読谷村(よみたんそん)の闘牛、喜如嘉(きじょか)のおばあ、糸満(いとまん)のうみんちゅ(漁師)、そして久高島(くだかじま)…。 「知らないのになつかしい」「いのちのやさしさを感じる」そんな写真群である。

現在の沖縄は岡本太郎が訪れた時代とは違い、アジアや本土からの観光客で溢れかえる一方で、昔ながらの沖縄の風景がどんどん消滅してゆく。かつての農連市場があったその場所には、今では無機質なマンションがそびえ建ち、昔その市場に座って何十年も商売をしていた沖縄らしいおばあさんたちも、今ではすっかり見かけなくなってしまった。もはや戦前の沖縄が残る沖縄らしい場所とは、皮肉にも、誰も手出しができない基地の中だけになっていた。沖縄返還から50年経った今でも、基地をとりまく問題は収まらない。

そもそも、沖縄とは一体なんなのか?そして、日本とはなんだろうか?
『沖縄の中にこそ、忘れられた真の日本がある。』『私は沖縄を旅して、自分自身を再発見した。』
岡本太郎の言葉が意味するものとはなにか?彼が撮影した写真と同じ場所に行き、同じ風景を訪ねて重ねてみる。失われたもの。何もかも変わってしまったもの。変わっていこうとしているもの。しかし、変わらないもの。それは、岡本太郎の沖縄とは何かに繋がるものでもある。

家族、いのちの繋がり。そして今の私たち自分自身。あらためて彼の言葉・思想・情熱を私たちは今、どう受けとめたらいいのだろう。沖縄とはなにか?日本とはなにか?そして、自分自身とはなにであるのだろうか。

©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会
©2022 シンプルモンク / 岡本太郎の沖縄製作委員会

監督・製作・構成・編集:葛山喜久
語り:井浦新
企画: 杞憂ティダ
撮影:山崎裕、中村夏葉
プロデューサー:新里一樹(沖縄テレビ開発)
音楽:嘉手苅林昌、大島保克、Ronny Fray
製作:シンプルモンク(岡本太郎の沖縄製作委員会)
配給・広報:シンプルモンク

2022年/日本/DCP/127分

※事業は諸般の事情により変更することがございます。 あらかじめご了承ください。