本日は開館しております(10:00-18:00)

©P.C. GUERIN & ORFEO FILMS

『ミューズ・アカデミー』

ホセ・ルイス・ゲリン監督特集上映「ミューズとゲリン」

1F ホール

2017.1.71.29

  • 公式ホームページ → http://mermaidfilms.co.jp/muse/

  • 上映期間:2017年1月7日(土)~1月29日(日)
  • 休映日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
  • 上映時間:11:40/14:20/16:20/19:00  ※上映時間は1月11日(水)より左記の時間となっております。詳細は下記をご確認ください。

■上映時間はこちらをご覧ください。

■料金:一般1,800円、学生1,500円、シニア・中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方1,000円
■各種割引: 以下の方は当日一般料金が割引になります。
○ 当館パスポート会員(会員証提示) 1,500円
○ 当館での展覧会、映画の半券持参者(半券1枚につき一回の割引) 1,500円
○ 三越カード・伊勢丹カード、アトレビューSuicaカード会員(会員証提示) 1,500円
○ (公財)東京都歴史文化財団が管理する施設の友の会会員証・年間パスポート提示 1,500円

○ 夫婦50割引(どちらかが50歳以上、お二人揃ってご購入の場合) 2人で2,000円

※各回定員入替制・当日座席指定制です。日時指定(予約制)ではありません。
※前売特別鑑賞券をお持ちの方も、ご来場当日に必ず受付していただく必要がございます。
※午前10:00より開館し、開館と同時に当日各回の受付を開始します。混み合う回はお早めに受付をお済ませください。
※満席となった場合は前売特別鑑賞券をお持ちでもご入場できません。ご了承ください。


「ミューズ・アカデミー」原題:La Academia de las Musas
2015年/スペイン/96分/デジタル/スペイン語・イタリア語・カタルーニャ語
監督・脚本・撮影:ホセ・ルイス・ゲリン
出演:ラファエレ・ピント、エマヌエラ・フォルゲッタ、ロサ・デロール・ムンス、ミレイア・イニエスタ
日本語字幕:高内朝子 字幕監修:岡本太郎

©P.C. GUERIN & ORFEO FILMS


ピント教授の「ミューズ・アカデミー」が提案する、文学と恋愛の奇妙な関係
ゴダールにとってのアンナ・カリーナ、小津安二郎にとっての原節子、ウォーホルにとってのイーディ、そしてダンテが熱烈に愛したベアトリーチェ。古より、多くの優れた芸術の裏には、いつもその創作欲を奮い立たせる輝かしいミューズ(女神)の存在があった。バルセロナ大学の教室で、イタリア人のピント教授は、現代のミューズ像を探るべく「ミューズ・アカデミー」を開講する。それは、詩を通じて世界を再生させる画期的な授業だった。だが高尚な文学や芸術を語る場であったはずの教室で、教師と生徒の果てない議論は、予期せぬ場所へと向かっていく。一方、教授の妻は「恋愛は文学が捏造したもの」だと言い、夫のミューズ像を強く否定する。映画にはどこかで聞いたことがあるような痴話げんかや嫉妬の言葉があふれ、やがて私たちは、教授と教え子たちの関係が変わる瞬間を目撃することになる。果たして「ミューズ・アカデミー」の行き着く先は、文学の新しい未来か? それとも彼ら自身の恋愛物語か? 言葉とまなざしが交錯する教室で、美と愛の講義が始まる。


フィクションとドキュメンタリーの境目を漂う本作は、知的なのにどこかユーモラス
『シルビアのいる街で』が日本でも大きな話題を呼んだホセ・ルイス・ゲリンは、映画のありかたそのものを問う斬新な作品で、いつも私たちを驚かせてくれる。新作『ミューズ・アカデミー』でゲリンが試みるのは、実際の大学教室でくりひろげられる授業風景と、そこから派生する彼らの私生活のドラマとを見事に交差させること。ゲリンは本作をフィクションだと言う。だがカメラが捉えたのは、ドキュメントかと思わせるほどリアルな人間関係。監督は、「これまでつくったなかでもっとも力強い映画で、自分でつくった作品に驚かされた」と語る。ピント教授と女たちの白熱する議論は、知的なのにとんでもなくユーモラスで、またときにエロティックな展開さえ生み出す。スペイン語とイタリア語、カタルーニャ語が入り乱れる映画には、ギリシャ神話の恋人たちから実在の詩人に大きな影響を与えた女性たちまで、数多くのミューズたちが登場。現代のドラマとともに、ヨーロッパ古典文学のなかのミューズ像についても思いをはせる、見たことのない斬新なフィクション・ドキュメンタリー!

©P.C. GUERIN & ORFEO FILMS
 


「ミューズとゲリン」ホセ・ルイス・ゲリン監督特集上映
2012年に開催され大好評を博した「ホセ・ルイス・ゲリン映画祭」から5年。最新作『ミューズ・アカデミー』とともに、ゲリンの珠玉の映像作品11作品(長編7本+中短編4本)が再びスクリーンに戻ってきます。ミューズと作家の関係性や女性への絶対的な思慕をテーマにした『ベルタのモチーフ』『シルビアのいる街で』『シルビアのいる街の写真』など、どれも最新作『ミューズ・アカデミー』と併せて見るのにぴったりな作品です。また、前回の映画祭では上映されなかった貴重な短編映像作品3本に加え、新作『サン=ルイ大聖堂の奴隷船サフィール号』も上映いたします。緻密な音響設計と美しい映像で私たちを魅了するホセ・ルイス・ゲリンの映像芸術の世界を、ぜひお楽しみください。

〈上映作品〉(すべてデジタルでの上映となります)
『ベルタのモチーフ』(1983年/35ミリ/120分)
『思い出』(1985年/16ミリ/5分)
『イニスフリー』(1990年/35ミリ/108分)
『影の列車』(1997年/35ミリ/82分)
『工事中』(2001年/ヴィデオ&35ミリ/133分)
『シルビアのいる街の写真』(2007年/ヴィデオ/67分)
『シルビアのいる街で』(2007年/35ミリ/85分)
『ゲスト』(2010年/ヴィデオ&35ミリ/133分)
『アナへの2通の手紙』(2010年/ヴィデオ/28分)
『ある朝の思い出』(2011年/ヴィデオ/45分)
『サン=ルイ大聖堂の奴隷船サフィール号』(2015年/ヴィデオ/35分)
『ミューズ・アカデミー』(2015年/ヴィデオ/96分)

提供:マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム 宣伝:VALERIA
後援:スペイン大使館、セルバンテス文化センター東京、イタリア文化会館

関連イベント

トークイベント開催
2017年1月7日(土) 17:00の回上映後  終了致しました
ゲスト:藤村シシンさん(ギリシャ神話研究家)
※1月7日(土)上映作品の半券をお持ちの方はトークのみをご覧いただくことが可能です。
満席の場合は、その回をご覧のお客様のみとさせていただきますのでご了承ください。
トークイベント開催
2017年1月15日(日) 16:20の回上映後  終了致しました
ゲスト:文月悠光さん(詩人)
※1月15日(日)上映作品の半券をお持ちの方はトークのみをご覧いただくことが可能です。
満席の場合は、その回をご覧のお客様のみとさせていただきますのでご了承ください。 
トークイベント開催
2017年1月21日(土) 16:20の回上映後  終了致しました
ゲスト:四方田犬彦さん(批評家、詩人)
※1月21日(土)上映作品の半券をお持ちの方はトークのみをご覧いただくことが可能です。
満席の場合は、その回をご覧のお客様のみとさせていただきますのでご了承ください。