本日は開館しております(10:00-18:00)
©天のしずく製作委員会

天のしずく

辰巳芳子“いのちのスープ”

1F ホール

2013.11.911.29

  • 公式ホームページ → http://tennoshizuku.com/

  • お問い合せ:環境テレビトラスト 03-3352-0680
  • 上映期間:2013年11月9日(土)~11月29日(金)
  • 休映日:毎週月曜日

■上映時間:12:10/14:35/17:00
17:00の回は予告編の上映がございません。本編からの上映となります。
■料金:一般1,800円、学生1,500円、シニア・中学生以下・障害者手帳をお持ちの方1,000円

■各種割引:以下の方は当日券一般料金が割引になります。
○ 当館友の会会員(会員証提示) 1,500円
○ 当館での展覧会、映画の半券持参者(半券1枚につき一回の割引) 1,500円
○ 三越カード・伊勢丹カード、アトレクラブビューSuicaカード会員(会員証提示) 1,500円
○ 夫婦50割引(どちらかが50歳以上、お二人揃ってご購入の場合) 2人で2,000円
※前回(2012年)上映時の前売り券はご使用頂けませんので、ご注意下さい。


©天のしずく製作委員会

愛することは生きること

映画『天のしずく~辰巳芳子 いのちのスープ~』の撮影にあたって出された辰巳芳子さんの課題。「食べものをつくり、食すということを通して、人間としてのあり方や尊厳を探る。」。映画で食べ物を入り口に人間を考えましょうという提案です。
撮影しながら見えたのは、辰巳さんが葉物を前夜から水につけてシャキッとさせること、ガスの火をゼロから10に分けて繊細に調理すること、食材をいじめずに、やさしく扱う手の美しさなどでした。

人は食べものをつくり、食べ続けなくてはいけません。日ごろ、私たちは食べものを値段がついた「物」として見がちですが、改めて考えてみるとじつはそれらは動植物のいのちです。そうすると、人間は他者のいのちをいただかなくては生きていけない存在だということに気づきます。人は他者を侵さずに生きることができないのでしょうか。ここには生きることの根源的な矛盾があります。

「ヒト」は、「人」になろうとする高貴な精神を与えられています。食を極めると、いのちを成り立たせている万物への畏敬の念が生まれてきます。自分だけを良しとする心の持ちかたではなく、自分の限界を知り、他者とのつながりを結んでいくような大きな心の働き。人はそのような心を愛と呼んできました。

いのちを生み出す農業や漁業が衰退しても、経済や産業の枠組みでしか語られないのは、そこに生命観が欠如しているからです。だからこそ、3.11以後、私たちが目指す生き方を「食」を考えることからも始めたいと思っています。その先に愛が見つかるはずです。人は幸せになるべくして生まれてきたはずですから。

脚本・監督 河邑 厚徳 

©天のしずく製作委員会


監督・脚本:河邑厚徳 
朗読:草笛光子  ナレーション:谷原章介 
音楽:吉田潔 
題字デザイン:粟辻美早  タイトルデザイン:喜田夏記
撮影:本田茂  照明:高坂俊秀  技術:野澤勝一 
助監督:岩井優介・伊賀俊徳 
編集:荊尾明子  音楽監督・音響効果:尾上政幸  音楽録音:田村誠 
演奏(ストリングス):金子飛鳥・相磯優子・志賀恵子・徳澤青弦  演奏(尺八):三塚幸彦 
編集スタジオ:東京テレビセンター、ブロードメディア・スタジオ
制作:喜園伸一・伊藤優子 プロデューサー:矢内真由美・鈴木正義 
総合プロデューサー:小泉修吉 
製作協力:株式会社NHK エデュケーショナル、株式会社グループ現代
企画・製作:天のしずく製作委員会
(株式会社環境テレビトラスト、株式会社NHKエデュケーショナル、クインテッセンス出版株式会社)
配給:環境テレビトラスト 
助成:文化芸術振興費補助金
2012年/カラー/HDCAM/113分 ©天のしずく製作委員会