躍動するイメージ。
石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流
2009.12.22(火)—2010.2.7(日)
- 開催期間:2009年12月22日(火)~2010年2月7日(日)
- 休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日) ※12月28日(月)~1月1日(金)は年末年始休館
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料金:一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円
- ※各種カード割引あり
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/
小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
東京都写真美術館の映像の基本コンセプトである5つのテーマ「イマジネーションの表現」「アニメーション」「立体視」「拡大と縮小」「記録としての映像」について、平成20年度よりひとつずつ取り上げ、収蔵作品を中心に、多彩な特別展示とあわせて構成していくシリーズ[映像をめぐる冒険]。シリーズを通じて、映像前史ともいえる視覚をめぐるさまざまな試みや工夫の歴史から、最新の技術を生かした現代の表現までを幅広く紹介します。あわせて、方法論としてあるいは概念としての「映像」について、毎回さまざまな角度から探究していきます。
第2回となる本年は、「躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流」と題し、抽象アニメーションの世界をとりあげます。アニメーションの原理をわかりやすく示しながら、一般にイメージされるキャラクター・アニメーション(具象的な物や人、生物などのキャラクターが登場し、物語を進行するアニメーション)とは違う、もうひとつのアニメーション史を紹介するとともに、あわせて、気鋭のアーティスト・石田尚志による新旧の作品を、特集展示いたします。
【第1部 アニメーションの原理】
東京都写真美術館の約3,000点におよぶ映像コレクションから選りすぐられた作品を中心に、視覚装置の発達をたどります。フェナキスティスコープ(驚き盤)をはじめとする数々の古典的な映像装置は、そのもの自体が美しい装飾を施しています。また、イードウィアート・マイブリッジ、エティエンヌ・ジュール=マレなど、人や動物などの動きを捉えた写真作品は、それまでの想像だけではわかりえなかった正確な動きを解明しました。そのほか多彩な資料を展示することで、現在の表現へと続く、アニメーションの歴史や原理を紹介します。
[出品予定]
フェナキスティスコープ(驚き盤)、ニュートンの円盤、イードウィアート・マイブリッジ、エティエンヌ・ジュール=マレほか
【第2部 抽象アニメーションの源流】
初期映画における抽象アニメーションの系譜をひもときます。あわせて同時代の版画や写真も展示し、絵画運動や、音楽との関係も参照します。
[出品予定]
ヴァシリー・カンディンスキー、ラスロー・モホイ=ナジ、ハンス・リヒター、ヴィキング・エッゲリング、オスカー・フィッシンガー、レン・ライ、マン・レイ、マルセル・デュシャン、石元泰博・大辻清司・辻彩子 ほか
【第3部 <特集展示>石田尚志】
世界各国の映画祭・展覧会で活躍の著しい実力派アーティスト・映像作家、石田尚志の特集展示を行います。
[出品予定]
《絵巻》1995年、《フーガの技法》2001年、 《海の映画》2006年、《色の習作》2009年(新作) ほか


エティエンヌ・ジュール=マレ「無題」1890年頃
フェナキスティスコープ(驚き盤)、1832年以降
関連イベント
- 石田尚志アーティスト・トーク
- 2010年1月16日(土) 15:00~ 終了致しました
ゲスト:土屋誠一
※当日有効の展覧会チケットをお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。 - 学芸員によるフロア・レクチャー
- 2009年12月25日(金) 14:00~ 終了致しました
2010年1月8日(金) 14:00~ 終了致しました
2010年1月22日(金) 14:00~ 終了致しました
展覧会の担当学芸員が展示をわかりやすく解説します。
※当日有効の展覧会チケットをお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。 - 驚き盤をつくろう!オープンワークショップ
- 2010年1月23日(土) 13:00~15:00 随時 (事前申込は不要) 終了致しました
2010年1月24日(日) 13:00~15:00 随時 (事前申込は不要) 終了致しました
東京都写真美術館スクール・プログラムで好評の学校向け教材・ 19世紀の映像装置「驚き盤」の体験キットを使って作るアニメーション入門です。
☆型や○型の図形を手がかりに描いた絵を動かして見たり、繰り返す動きを考えて本格的に12コマのループする動画を作って見ることもできます。
小学生から大人まで楽しみながら制作・体験できるプログラム。オープン形式なので参加したい方は、当日下記の時間内であればお気軽にご来場ください。
場所:1階創作室(アトリエ)
対象:小学生~大人まで
展覧会図録
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躍動するイメージ。
■主催:東京都 東京都写真美術館/産経新聞社
■協力:NECディスプレイソリューションズ株式会社/東京都立多摩図書館
■協賛:凸版印 刷株式会社
■後援:サンケイスポーツ/夕刊フジ/フジサンケイビジネスアイ/iza!/SANKEI EXPRESS