本日は開館しております(10:00-18:00)

「きのこ雲(さく裂2~3分後)」山田精三撮影 中国新聞社所蔵
B1F 展示室

被爆80年企画展 ヒロシマ1945

2025.5.318.17

  • 開催期間:2025年5月31日8月17日
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
  • 料金:一般 800(640)円/大学生以下無料 /65歳以上 500(400)円*( )は有料入場者20名以上の団体、当館映画鑑賞券提示者、各種カード会員割引料金 *各種割引の詳細はご利用案内をご参照ください。障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料。*各種割引の併用はできません。 *本展はオンラインによる日時指定チケットが購入できます。

きのこ雲の下 惨禍の記録

第2次世界大戦末期の1945年8月6日午前8時15分、米軍がB29爆撃機「エノラ・ゲイ」から人類史上初めて、都市の上空に原子爆弾を投下しました。あの日広島が、3日後に長崎がただ一発の爆弾によって焦土と化しました。その頃、自ら被爆しながら、あるいは放射線被曝の急性障害に苦しむ人間の姿に衝撃を受けながら、カメラを手に原子野を歩いた者たちがいました。
広島では年末までに推計で14万人が犠牲になったとされます。あれから80年となる2025年現在、世界は9カ国が保有する1万2千発もの核兵器に脅かされ続けています。世界各地で戦火が絶えない今こそ、被爆者の「決して繰り返させてはならない」という訴えとともに、原爆写真と映像を広く共有しなければなりません。
このたび、広島市民、報道機関のカメラマンや写真家の手による広島原爆写真約160点と映像2点を公開します。資料の所蔵や保存・活用に携わってきた報道機関が連携し、原爆写真と映像の展覧会を主催するのは初の試みです。
なお、本展覧会は、2023年に報道機関と広島市が共同で国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」に国際登録を申請した「広島原爆の視覚的資料―1945年の写真と映像」(写真1532点、映像2点)を基に構成しています。それらは、敗戦直後の混乱や占領期の報道統制に撮影者があらがい、自ら守り抜いた資料でもあります。

資料群の構成:広島原爆被災撮影者の会(深田敏夫、木村権一など13人1機関)/中国新聞社(松重美人、山田精三ら4人)/朝日新聞社(宮武甫、松本栄一)/毎日新聞社(国平幸男、山上圓太郎ら4人)/同盟通信社(佐伯敬、中田左都男)/林重男/菊池俊吉/日本映画社(中国放送、日本放送協会関連フィルム)


「頭髪の抜けた姉弟」 菊池俊吉撮影 田子はるみ所蔵


「被爆後の市街地に立つ少女」 国平幸男撮影 毎日新聞社所蔵


「広島県産業奨励館と元安川を望む」 松本栄一撮影 朝日新聞社所蔵


「焦土と化した街」 川原四儀撮影 広島平和記念資料館所蔵


「全焼した路面電車」 中田左都男撮影 共同通信社/広島大学原爆放射線医科学研究所所蔵


「御幸橋西詰めの惨状(アップ)」 松重美人撮影 中国新聞社所有 日本写真保存センター管理


「下村時計店」 林重男撮影 広島平和記念資料館所蔵


「焼失した毎日新聞広島支局から北西に向かって」 国平幸男撮影 毎日新聞社所蔵


「己斐復興祭の行事案内を見る人々」 菊池俊吉撮影 田子はるみ所蔵


「広島赤十字病院でやけどの手当てを受ける少年」 宮武甫撮影 朝日新聞社所蔵


「中国新聞社から東南方向を望む」 佐伯敬撮影 共同通信社/広島大学原爆放射線医科学研究所所蔵


「罹災証明書を書く警察官」 松重美人撮影 中国新聞社所有 日本写真保存センター管理

主催:中国新聞社 朝日新聞社 毎日新聞社 中国放送 共同通信社
共催:東京都写真美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
後援:広島市 日本放送協会 日本写真家協会 日本ユネスコ国内委員会 広島県 (公財)広島平和文化センター
協力:株式会社フレームマン 株式会社写真弘社 広島国際文化財団


【お問い合わせ】
中国新聞社編集局(〒7308677 広島市中区土橋町7-1)
担当:金崎由美、小林正明
Mail: peacemedia@chugoku-np.co.jp
℡: 080-2933-7268(ヒロシマ平和メディアセンター) 082-236-2455(読者広報部)

本展「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」は、“広島の原爆被害の実態”をテーマとした展覧会のため、被害の様子を撮影した作品が含まれています。鑑賞に不安を感じられる方は、スタッフへお声がけください。ご鑑賞前に説明させていただきます。
展示作品に写る一部事例:死体、負傷者など 

※事業は諸般の事情により変更することがございます。 あらかじめご了承ください。

関連イベント

[主催担当者とゲストによるトーク]
6月28日(土)14:00-16:00 宇城昇(毎日新聞社広島支局専門記者)×藤井哲伸(国平幸男氏撮影「被爆後の市街地に立つ少女」藤井幸子さん長男)
6月29日(日)15:00-16:30 小林康秀(中国放送報道制作局)×山内隆治(日映映像東京支社長)
7月4日(金)18:00-19:30 清水隆(元朝日新聞社フォトアーカイブ編集部)×吉田耕一郎(朝日新聞社映像報道部) 
7月10日(木)18:00-19:30 水川恭輔(中国新聞社編集委員)

*申し込み方法などの詳細は決定次第お知らせいたします。ホームページをご確認ください。