
W. ユージン・スミス〈私の窓から時々見ると...(As from My Window)〉より 1958年頃 東京都写真美術館蔵 ©1958, 2025 The Heirs of W. Eugene Smith
W.ユージン・スミスとニューヨーク
ロフトの時代
2026.3.17(火)—6.7(日)
- 開催期間:2026年3月17日(火)~6月7日(日)
- 休館日:毎週月曜日(5/4を除く)および5/7(木)
- 料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/高校生・65歳以上 350(280)円 ※( )は有料入場者20名以上の団体料金、当館映画鑑賞券提示者および各種会員割引料金。※中学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料。TOPMUSEUM PASSPORT提示者は無料(有効期間内に限る)。第3水曜日は65歳以上無料。3月17日(火)~4月5日(日)は、「ウェルカムユース2026」キャンペーンで18歳以下無料 ※学生、高校生・65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください。※各種割引の詳細はご利用案内をご参照ください。割引の併用はできません。
アメリカ・カンザス州ウィチタに生まれたW. ユージン・スミスは、母親の影響で幼少期より写真に親しみ、地元紙『ウィチタ・イーグル』での活動を経て、1940年代から本格的に報道写真に取り組むようになりました。第二次世界大戦中にはグラフ雑誌『ライフ』の特派員として沖縄やサイパンなどの激戦地を取材。戦後も同誌を中心に、〈カントリー・ドクター〉、〈慈悲の人 シュヴァイツァー〉、〈水俣〉など、人々の生活に密着した作品を次々に発表し、複数の写真と短い解説文を組み合わせて物語を紡ぐ「フォト・エッセイ」の第一人者として確固たる地位を築きました。
1954年に『ライフ』誌を退いたスミスは、ニューヨーク・マンハッタンのアパート、通称「ロフト」に移り住みました。そこは、セロニアス・モンクやマイルス・デイヴィスをはじめとするジャズ・ミュージシャン、サルバドール・ダリや抽象表現主義の画家たち、ロバート・フランクやダイアン・アーバスなどの写真家まで、時代を担う多彩な芸術家が集う場となり、頻繁に行われるジャム・セッションや交流の様子をスミスは写真に収めました。
この時期の作品は、従来のジャーナリズムの枠を超え、写真の芸術的可能性を探る試みに満ちています。本展では、「ロフトの時代」とその前後の作品を中心に紹介し、報道写真家としてだけでなく芸術家としてのスミスの姿に光をあて、その作品を新たな視点から再考する機会とします。本展が、スミス作品の新たな魅力を発見する場となり、あわせてスミスが目指した報道と芸術の融合に触れていただければ幸いです。
展示構成(予定)
イントロダクション
第1章 偉大な都市
第2章 ロフトの時代
第3章 Let Truth Be The Prejudice
第4章 水俣─報道と芸術の融合
W. ユージン・スミス〈私の窓から時々見ると…(As From My Window)〉より 1958年頃 東京都写真美術館蔵 ©1958, 2025 The Heirs of W. Eugene Smith
W. ユージン・スミス〈私の窓から時々見ると…(As From My Window)〉より 1958年頃 東京都写真美術館蔵 ©1958, 2025 The Heirs of W. Eugene Smith
W. ユージン・スミス《セルフ・ポートレイト》1957年頃 Center for Creative Photography, The University of Arizona: W. Eugene Smith Archive蔵 ©1957, 2025 by The Heirs of W. Eugene Smith
主催|東京都、東京都写真美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
