知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展
2008.3.15(土)—5.6(火・振休)
- 開催期間:2008年3月15日(土)~5月6日(火・振休)
- 休館日:毎週月曜日(5/5は開館します)
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料金:一般 1,000(800)円/学生 800(640)円/中高生・65歳以上 600(480)円
- ※各種カード割引あり
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/ 小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
1950年代から写真を撮り始め、2000年にその生涯を閉じたイタリアの写真家マリオ・ジャコメッリは、戦後の写真界を代表する写真家の一人です。しかし、イタリア北東部のセニガリアで生まれ、ほとんどの作品をその街で撮り続けてきたため、その長い活動期間と欧米での高い評価に比べると、わが国において知られることの少ない写真家といえるでしょう。
いま、日本でもジャコメッリと同じ2000年に亡くなった植田正治や、その2年後に亡くなった緑川洋一といった地方に根を下ろして作家活動を行ったアマチュア写真家が見直されています。一地方に腰を据えた作風はイメージを素早く作り、消費しようと待ちかまえる都会的趣向にそぐわない面がありました。それは、じっくりと凝視を求める作風だともいえます。
まとまった展覧会としては日本初となる本展では、「ホスピス」「スカンノ」「若き司祭たち」「大地」などの代表作はもちろん、最晩年のシリーズまでも網羅し、構成いたしました。 ジャコメッリの作品からは、詩や絵画に近い語法を読み取られるかもしれません。そのように見えることも、また写真表現が持つ豊かさなのです。強烈なハイコントラストで「死」と「生」に立ち向かい、孤高の写真表現でリアルさを抽象したわが国では「写真界の知られざる巨人」、マリオ・ジャコメッリの世界を是非、この機会にご鑑賞ください。
ジャコメッリ展によせて
めぐる〈生の時〉と〈死の時〉−蠱惑する閾の風景 辺見 庸 [pdf 12kb]
「私には自分の顔を愛撫する手がない(通称:若き司祭たち)」より
© Mario Giacomelli estates
□共催 : 東京都写真美術館
□後援 : イタリア文化会館
□協力 : エキサイト株式会社/株式会社大伸社
◎お問い合せ カンバセーション 03-5280-9996
詳細ホームページ→http://www.conversation.co.jp/schedule/mario_giacomelli/
関連イベント
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講師:多木浩二(美術・写真評論家) 会場:東京都写真美術館 2階展示室
定員:60名(予定)
参加方法:当日朝10時より、2階展示室前受付にて整理券を配布致します。(整理券番号順入場。自由席)
※18時に2階展示室前ロビー集合。18時15分開場予定。
※当日有効の展覧会チケットの半券をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。 - フロアレクチャー開催決定!
- 2008年4月26日(土) 14:00~ 終了致しました
2008年5月2日(金) 14:00~ 終了致しました
2008年5月6日(火・振休) 14:00~ 終了致しました
展覧会企画者のひとりである、ナディッフ代表 芦野公昭氏による展示解説を行います。
展覧会チケットをお持ちの上、会場入口にお集まりください。
展覧会図録
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マリオ・ジャコメッリ "MARIO GIACOMELLI"
ナディッフ/カンバセーション刊 ナンバー入り A4判 108ページ
終生印刷業に携わったジャコメッリの、「印刷に対する憶い」に捧げる写真集が、本展覧会にあわせ出版されました。