本日は開館しております(10:00-20:00)


世界報道写真大賞/ジョン・スタンマイヤー、米国、VIIからナショナル・ジオグラフィック誌 2013年2月26日、
ジブチ共和国、ジブチ市

B1F 展示室

世界報道写真展2014

2014.6.78.3

  • 開催期間:2014年6月7日8月3日
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
  • 料金:一般 800(640)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 400(320)円
  • ※各種カード割引あり

( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/ 小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料

主に昨年一年間に撮影された写真を対象とする「世界報道写真コンテスト」。今年も132の国と地域から5,754人のフォトグラファーが参加し、98,671点から大賞などの受賞作品が決まりました。受賞作品を紹介する「世界報道写真展2014」を6月7日から開催します。今年は9つの部門で53人が受賞しました。大賞は、米国のジョン・スタンマイヤー氏がジブチ共和国で出稼ぎ労働者の姿を撮影した作品です。アフリカからヨーロッパや中東に向かう労働者の通過地点であるジブチで、近隣のソマリアからの安価で微弱な携帯電話の電波を頼りに、祖国に残った家族となんとか連絡を取ろうとする彼らの切実な思いが見て取れます。技術の進歩で誰もが携帯電話を持てるようになった現在も、さまざまな理由から国を離れざるを得ない人々がいるという現実を突き付けられます。「一般ニュース」の部などでは、フィリピンのサイクロンの惨禍を示す写真も受賞しています。フィリップ・ロペス氏(フランス)は台風30号の生存者たちが祈りの行進をする場面を捉えました。また、スポーツや自然、ポートレートなど幅広い分野の写真を紹介しているのも本展の魅力です。ブレント・スタートン氏(南アフリカ)はインドの先天性色素欠乏症の男の子たちを、アンジェイ・グリギエル氏(ポーランド)はスキー回転の選手を、またクリスチャン・ツィーグラー氏(ドイツ)は人間に最も近い動物と言われているボノボの生態に迫る写真を撮影、受賞しました。インターネットなどで世界がより近く感じられるようになった現在でも、我々の知りえないことが各地で起きている-そんなことを気づかせてくれる作品が揃っています。約45の国と地域、100都市以上で1年を通じて開催される世界規模の写真展に、どうぞご来場ください。

第7回 写美フォトドキュメンタリー・ワークショップ開催!募集要項はこちら

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世界報道写真大賞
ジョン・スタンマイヤー、米国、VIIからナショナル・ジオグラフィック誌 2013年2月26日、ジブチ共和国、ジブチ市
夜、ジブチ市の海岸沿いで近隣国ソマリアからの安価な携帯電話の電波―国外にいる親戚との微弱な繋がり―を捉えようとするアフリカの出稼ぎ労働者たち。ジブチはソマリア、エチオピア、エリトリア等の国からより良い生活を求めてヨーロッパ、中東に向かう出稼ぎ労働者が集まる通過地だ。

スポットニュースの部 単写真1位
フィリップ・ロペス、フランス、AFP通信社 2013年11月18日、フィリピン、トロサ市
台風30号の生存者達がレイテ島東部のトロサ市で祈りの行進をする。記録的なサイクロンとなった台風30号は、フィリピン中心部を直撃し8千人の死者と行方不明者、400万人以上の避難民を出した。

スポーツ・アクションの部 単写真2位
アンジェイ・グリギエル、ポーランド、PAP(ポーランド通信社) 2013年3月24日、ポーランド、シュチルク市
ポーランド、シュチルク市で開催されたスキー回転の競技者。

自然の部 組写真3位
クリスチャン・ツィーグラー、ドイツ、ナショナル・ジオグラフィック誌 2011年1月25日、コンゴ
5歳のボノボは、コンゴ人民共和国にあるココロポリ・ボノボ指定保護地区近くで生息する野性ボノボの群集の中で最も好奇心が強い一匹だ。人間に最も近い動物であるにもかかわらず、ボノボや彼らが暮らす大自然での生態はあまり知られていない。ボノボは生息環境の減少や野生動物の取引という脅威に脅かされている。

演出肖像の部 単写真1位
ブレント・スタートン、南アフリカ、ゲッティ・イメージズによるルポルタージュ 2013年9月25日、インド西ベンガル州
目が不自由な人のためのヴィヴェーカーナンダ福祉学校の寄宿舎で撮影された、先天性色素欠乏症の男子たち。インドでは数少ない盲学校の一つである。

自然の部 組写真1位
スティーブ・ウィンター(米国、ナショナルジオグラフィック誌向け)2013年3月2日、ロサンゼルス、米国
ロサンゼルスのグリフィス公園内を歩くクーガーの姿を、仕掛けカメラがとらえた。ワイオミング州のテトン国立森林保護区の科学者たちは、首につけたGPSと仕掛けカメラによって、クーガーの基本的な行動をもっとよく知り、秘密のベールを暴こうとしている。

観察肖像の部 単写真1位
マーカス・シュライバー(ドイツ、AP通信)2013年12月13日、プレトリア、南アフリカ
ネルソン・マンデラ元大統領の遺体を納めた棺が、プレトリアの政府庁舎ユニオンビルで公開安置された。最終日となった3日目に訪れたが、公開が終了したと知らされ、がっかりする女性。

観察肖像の部 組写真1位
カルラ・コヘルマン オランダ 2012年7月19日、メルケンブレヒツ、オーストリア
地方の村メルケンブレヒツに住む姉妹、ハンナとアレナ。


□主催:朝日新聞社/世界報道写真財団 □共催:東京都写真美術館 □後援:オランダ王国大使館/公益社団法人日本写真協会/公益社団法人日本写真家協会□協賛:キヤノンマーケティングジャパン株式会社

 

関連イベント

第7回 写美フォトドキュメンタリー・ワークショップ
2014年7月19日(土) 10:00~  終了致しました
2014年7月20日(日) 10:00~  終了致しました
2014年7月21日(月・祝) 10:00~  終了致しました
東京都写真美術館では、21世紀のフォトドキュメンタリー、フォトジャーナリズムについて実践的な方法を考える「フォトドキュメンタリー・ワークショップ」を今年も開催いたします。 第7回目となる本年も、フォトドキュメンタリーの最前線で活躍する二人の講師を迎えて、レクチャー、ポートフォリオ・レヴュー、クィック・ヒット・エッセイ制作を3日間で行う集中セミナーです。

講師:Q.サカマキ(写真家、WPP07受賞者、NY在住)、外山俊樹(『アエラ』フォトディレクター)
参加対象:プロフェッショナルのフォトジャーナリスト、あるいは編集者を目指している方、すでに写真家または編集者として活動している方。
会場:東京都写真美術館 1階アトリエ(創作室)ほか   
定員:20名 ※お申込み多数の場合は応募動機を参考に選考させて頂きます
参加費:20,000円 (参加費納入方法は当選者にご連絡します)
締切:2014年6月28日(土)必着 (参加可否の連絡は6月末です)
※詳細はワークショップページをご覧ください。

展覧会図録

世界報道写真展2014
代表的な出品作品図版を掲載した公式カタログです。オリジナルカタログ英語版に対訳冊子付き。A4判変形 160ページ 発行元:世界報道写真財団

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