「昭和」写真の1945-1989
第1部「オキュパイド・ジャパン(占領下の日本)」
2007.5.12(土)—6.24(日)
- 開催期間:2007年5月12日(土)~6月24日(日)
- 休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
- 料金:一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円
- ※各種カード割引あり
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/
小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
元号が「昭和」から「平成」に代わり、早くも20年近い年月が経っています。戦後、日本はさまざまな変化を遂げました。それは焼け野原からの復興であり、人びとの生活の変化でもありました。そんな様子を写真家たちはどのように記録し、表現していったのでしょうか。本展では東京都写真美術館の収蔵作品の中から、4期に分けて「昭和」を象徴する約600点の写真を選び、構成いたします。 第1部では、戦争の惨禍の後、占領下におかれていた昭和20年代を舞台に、新しい価値観を持ってこの時代をとらえた「オキュパイド ジャパン(占領下の日本)」を、第2部の「ヒーロー・ヒロインの時代」では、力道山から長島茂雄、吉永小百合など、エネルギーにみちあふれた昭和30~40年代のヒーロー・ヒロインの姿を通じ、この時代を表現します。そして第3部には、同じく昭和30年~40年代に高度成長期を迎え、急速に様変わりする人びとの生活や都市の風景をリアリズム的に捉えた写真から、より内的な世界を表出するような写真までを取り上げます。昭和50年代以降から平成を迎える直前までの日本は、第4部「オイルショックからバブルへ」で紹介いたします。戦後派世代が「ニューファミリー」と呼ばれ、世代構成の中心を担うようになったこの時代、客観的に風景を写しだす写真や現代美術との境界があいまいになり、表現や展示方法が従来のスタイルとは異なった写真が現れます。“写真”という媒体が記録した「昭和」を、多くの世代のかたにご覧いただきたいと思います。長期不況や少子高齢化など、さまざまな問題を抱える「平成」のいま、活気あふれ、激動に満ちた時代「昭和」が、東京都写真美術館の豊かなコレクションによってリアルに甦ります。
林忠彦 「カストリ時代」より 1948年
松島進 「力道山」 1951年


小林のりお 「東京都八王子市別所」 シリーズ「ランドスケープ」より 1984年
中村立行 「日米競技」 1948年頃
-- 連続講座『昭和の写真史』開催! --
本展に関連して、昭和の写真史について学ぶ4回の連続講座を行います。
企画を担当する当館学芸員/専門調査員による概論と、毎回ゲストにお迎えする専門家によるさまざまなテーマでの各論によって、時代と写真との関わりを多面的にとらえ、わかりやすくレクチャーしていきます。
→詳細はこちらから。
【第2部】昭和-写真の1945-1989-
「ヒーロー・ヒロインの時代」昭和30~40年代Part.1
会期:6月30日(土)-8月19日(日)
【第3部】昭和-写真の1945-1989-
「高度成長期」昭和30~40年代 Part.2
会期:8月25日(土)-10月14日(日)
【第4部】昭和-写真の1945-1989-
「オイルショックからバブルへ」昭和50年代以降
会期:10月20日(土)-12月9日(日)