本日は開館しております(10:00-20:00)
『救いの接吻』

フィリップ・ガレル監督特集

『救いの接吻』『ギターはもう聞こえない』
『自由、夜』『孤高』『つかのまの愛人』

1F ホール

2019.4.275.17

  • 公式ホームページ → http://garrel2019.com/

  • お問い合せ:コピアポアフィルム 03-6416-9751
  • 上映期間:2019年4月27日(土)~5月17日(金)
  • 休映日:5月7日(火)、5月13日(月)

■上映時間
※期間中、上映スケジュールが変わりますのでご注意ください。
上映時間はこちらをご覧ください。


■料金 ※当日券1枚につき、いずれかの作品を1回のみ鑑賞できます。
当日券:一般1,800円/学生1,500円/シニア・中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方1,100円
各種割引: 以下の方は当日一般料金が割引になります。
○ 当館での展覧会、映画の半券持参者(半券1枚につき一回の割引) 1,500円
○ 当館年間パスポート提示(同伴者1名まで) 1,500円
○ (公財)東京都歴史文化財団が管理する施設の友の会会員証・年間パスポート提示 1,500円
○ MIカード(三越伊勢丹グループのクレジットカード)およびMIカードプラス(但し、MIカード(スタンダード)を除く。)提示1,500円
○アトレビューSuicaカード、JREカード(クレジットカード)提示 1,500円
○ 夫婦50割引(どちらかが50歳以上、お二人揃ってご購入の場合・要証明) 2人で2,200円
○ 当館が発行する映画優待割引券(支援会員)持参者 1,500円

■上映作品
『救いの接吻』(1989年/83分)
『ギターはもう聞こえない』(1991年/98分)
『自由、夜』(1983年/82分)
『孤高』(1974年/80分)
『つかのまの愛人』(2017年/76分)

・全席指定/190席/各回定員入替制/立ち見不可/事前予約不可
・当日午前10:00より、その日の全ての上映回について受付を開始いたします。
・満席の場合、ご入場をお断りいたしますので、予めご了承ください。
・開場は各上映開始時間の10分前を予定しています。


1964年、16歳の処女短編「調子の狂った子供たち」から現在に至るまで精力的に映画を撮り続けている、ヌーヴェル・ヴァーグ以降のフランスを代表する映画監督フィリップ・ガレル(1948年~)。ガレル自身が自らの数多くの作品のなかで「自伝と台詞の時代」として区切る中期の代表作『救いの接吻』(89年)、『ギターはもう聞こえない』(91年)を上映します。
上映期間中はフィリップ・ガレル監督作品『孤高』、『自由、夜』を35ミリフィルムで特別上映します(各作2回)。

『救いの接吻』


夫と妻、父と子、映画とともに生きるしかできない者たち
フィリップ・ガレルによる至高の家族映画、日本初公開!
新作の準備を進めていた映画監督のマチューは、主役を別の女優に決めたことで、妻で女優のジャンヌから激しい糾弾を受ける…。愛の終わりとその持続について苦悩し語り合う男と女。映画監督と女優であり、夫と妻であり、また息子の父と母でもあるふたりの対話は永遠に続いていく。フランスの名匠フィリップ・ガレルが傑作『ギターはもう聞こえない』(91)の前に製作した、あるひとつの愛の物語。つねに私小説的な映画をつくりだしてきたガレルならではの、私生活と創作をめぐる果てなき問いがくりひろげられる。出演は、フィリップ・ガレル本人と当時のパートナーであるブリジット・シィ、今やフランスを代表する俳優となった息子ルイ・ガレル、実父である名優モーリス・ガレル。崩壊の危機にある家族の物語を、監督を含め実際の家族たちが演じた、至高の家族映画。本作を機にガレルと数々の名作をつくりだすことになる詩人で小説家のマルク・ショロデンコによるダイアローグは、愛の可能性と、物語の誕生の瞬間を描き出す。

1989年|フランス|83分|モノクロ|原題:Les Baisers de Secours
監督・脚本:フィリップ・ガレル|台詞:マルク・ショロデンコ|撮影:ジャック・ロワズルー|編集:ソフィー・クサン|音楽:バーニー・ウィレン
出演:ブリジット・シィ、フィリップ・ガレル、ルイ・ガレル、アネモーネ、モーリス・ガレル、イヴェット・エチエヴァン
1989年ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門出品


『ギターはもう聞こえない』


かつて愛した人、ニコに捧げた愛の物語
私映画の極北にして、ガレル映画のひとつの頂点を成す傑作
海辺の町で共同生活を送るジェラールとマリアンヌ、マルタンとローラの二組のカップル。一度は別れたジェラールとマリアンヌは、パリで再びともに暮らすが、次第にドラッグに溺れ生活は困窮を極めていく。最終的に別離を選び新しい家庭を持ったジェラールに、ある日、マリアンヌの訃報が届く。

フィリップ・ガレルが前妻ニコの急逝直後に製作した、極めて私的なラブストーリー。ニコとの生活と破局、息子の誕生、そして突然訪れた彼女の死。かつて愛した人との記憶と死の衝撃が、美しくも残酷にスクリーンへ映し出される。自伝的な物語でありながら、俳優たちの演技と洗練された台詞によって誕生した、普遍的な愛の物語。本作は、1991年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、1964年から現在までのガレルの膨大なフィルモグラフィのなかでも、あるひとつの頂点を成すといえる傑作。撮影は、今やフランス映画には欠かせない名撮影監督カロリーヌ・シャンプティエ。前作に引き続き、マルク・ショロデンコによる印象的な台詞の数々が、陰惨で残酷な物語を美しく彩る。

1991年|フランス|98分|カラー|原題:J'entends plus la guitare
監督:フィリップ・ガレル|脚本:フィリップ・ガレル、ジャン=フランソワ・ゴイエ|台詞:マルク・ショロデンコ|撮影:カロリーヌ・シャンプティエ|編集:ソフィー・クサン、ヤン・ドゥデ|音楽:ファトン・カーン、ディディエ・ロックウッド
出演:ブノワ・レジャン、ヨハンナ・テア・ステーゲ、ミレーユ・ペリエ、ヤン・コレット、ブリジット・シィ


『自由、夜』


1950年代末、アルジェリア戦争期のパリ、解放戦線(FLN)の活動家のジャンと彼が離婚を決意しながらも彼を支えようとする別居中の妻ムーシュ。テロの高まりのなかムーシュは極右勢力OASに殺害され、ジャンの苦しみに満ちた日々が始まる。悔恨の情にかられるジャンは、ある日アルジェリア生まれの女性ジェミナと出会う。 ジャン役を父モーリス・ガレル、妻ムーシュを『ヒロシマ・モナムール』(59年)のエマニュエル・リヴァ、また人形遣い役を、同じくアルジェリア戦争下を描いたJ=L・ゴダールの『小さな兵隊』(60年)のラズロ・サボが演じている。

1983年|フランス|82分|モノクロ 【35mmフィルム上映】
監督・原作・脚本:フィリップ・ガレル|翻案:ベルナール・ランベール|撮影:パスカル・ラペルーサ|編集:フィリップ・ガレル、ドミニク・オーヴレイ|音楽:ファトン・カーン
出演:モーリス・ガレル、エマニュエル・リヴァ、ラズロ・サボ、クリスティーヌ・ボワッソン、ブリジット・シィ


『孤高』


ガレル自らがカメラを回し、J=L・ゴダールの『勝手にしやがれ』(59年)のヒロイン、ジーン・セバーグ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌姫であり妻であったニコを撮ったサイレント映画。その他『唇からナイフ』(66年)、『ベルトルッチの分身』(68年)のティナ・オーモン、ガレルとは『現像液』(68年)で出演経験のあるローラン・テルジェフが出演している。 「心臓の代わりにカメラを」持つフィリップ・ガレルが自ら「アンダーグラウンドの時代」として分類している時代の代表作。

1974年|フランス|80分|モノクロ|サイレント 【35mmフィルム上映】
監督・撮影・編集:フィリップ・ガレル
出演:ジーン・セバーグ、ニコ、ティナ・オーモン、ローラン・テルジェフ、ジュン=ピエール・カルフォン


『つかのまの愛人』

© 2016 Guy Ferrandis / SBS Productions

大学の教え子アリアンヌと同棲している哲学教師のジルの家に、ある日恋人にふられ自暴自棄になった娘ジャンヌが転がり込む。同い年のジャンヌとアリアンヌは、愛について、性欲について、ジルには言えない秘密を打ち明け合う。女たちの間に生まれる、共犯関係にも似た奇妙な絆。だが、父として、恋人として、それぞれの愛をジルに求めるふたりの間には、やがて友情だけではない感情が芽生え出す…。 マリアンヌには国立高等演劇学校でガレルの教え子だったルイーズ・シュヴィロット、ジャンヌにはガレルの実の娘で、『君の名前で僕を呼んで』(2017)のマルシア役で注目を集めたエステル・ガレル。若い娘たちに翻弄される中年男ジル役は、『NOVO』2003)『ソン・フレール 兄との約束』(2003)などに出演するエリック・カラヴァカ。 撮影は、J=G・ゴダール、ダニエル・シュミットらの数々の名作を手がけてきたレナート・ベルタ。

2017年|フランス|76分|モノクロ|
監督:フィリップ・ガレル|脚本:ジャン=クロード・カリエール、フィリップ・ガレル、キャロリーヌ・ドリュアス=ガレル、アルレット・ラングマン
出演:エリック・カラヴァカ、エステル・ガレル、ルイーズ・シュヴィロット 撮影:レナート・ベルタ 編集:フランソワ・ジュディジェ 音楽:ジャン=ルイ・オベール

関連イベント

初日初回来場者プレゼント
2019年4月27日(土)   終了致しました
フィリップ・ガレル監督特集 初日初回来場者プレゼント!
『救いの接吻』4/27(土)11:00の回をご覧のお客様に、『救いの接吻』オリジナル栞をプレゼントします。
数量限定(先着100名様)となりますので、ぜひお早めにご来場ください。

トークショー
2019年5月2日(木・祝) 18:30『ギターはもう聞こえない』上映後  終了致しました
「ガレル映画の美しき貧しさをめぐって」
【登壇者】
五所純子さん(文筆家)
月永理絵さん(映画酒場編集室)
※予告なく変更になる場合がございます。
トークショー
2019年5月8日(水) 18:50『救いの接吻』上映後  終了致しました
「演出とダイアローグ」
【登壇者】
三宅唱さん(映画監督)
松井宏さん(プロデュ―サー/『救いの接吻』字幕翻訳)
※予告なく変更になる場合がございます。
特別イベント
2019年5月11日(土) 14:00~(開場:13:45)  終了致しました
『ギターはもう聞こえない』本編上映並行分析
『ギターはもう聞こえない』を上映しながら、同時に作品の批評的分析を展開するイベントです。
簡易設備での上映となりますので、あらかじめ本編をスクリーンで鑑賞されてからの参加をお勧めします。
解説:廣瀬純さん(映画批評家)
会場:東京都写真美術館1階スタジオ
定員:40名
参加費:500円
*当日13時より会場入口にて入場整理券を配布します。
※予告なく変更になる場合がございます。