〈晴れた日〉 1974年 東京都写真美術館蔵
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、本展覧会は休止しておりましたが、
6月1日(火)から再開いたします。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、入場制限などを実施します。ご来館のお客様は、必ずこちらをご確認ください。
※本展はオンラインによる日時予約を推奨いたします。詳細はこちらをご参照ください。
新・晴れた日 篠山紀信
2021.5.18(火)—8.15(日)
- 開催期間:2021年5月18日(火)~8月15日(日)
- 休館日:毎週月曜日(ただし7/26, 8/2, 8/9は開館)、8/10
- 料金:共通チケット: 一般1,200円、学生950円、中高生・65歳以上600円 (第1部もしくは第2部のみ:一般700円、学生560円、中高生・65歳以上350円)
本展はオンラインによる日時指定予約を推奨いたします。※「世界報道写真展2021」とのセット券は、当日1階総合受付にてご購入ください。
>日時指定予約Webketページ(外部サイト)
写真は死んで行く時の記録。 嵐の日も雨の日も 僕が撮る写真は、いつも晴れた日。(篠山紀信)
時代の熱量をとらえた写真によって、1960年代から活躍を続ける篠山紀信。数多くの雑誌の表紙やグラビアを手がけ、写真家として時代をつくり出してきました。1974年に『アサヒグラフ』誌で連載され、後に写真集にまとめられた『晴れた日』は、篠山紀信の特徴を凝縮した一冊で、「写真はうまれながらにして大衆性を背負っているメディア」と自身で語るように長嶋茂雄や輪島功一、オノ・ヨーコなど、誰もが知るアイコンをちりばめながら、広範に社会の動きを捉え、昭和という時代の尖鋭な批評となっています。
「新・晴れた日」と題した本展は、この『晴れた日』の構造を使って、二部構成で60年間にわたる篠山紀信の116作品を展覧します。第1部では写真界で注目を集めた1960年代の初期から、『晴れた日』や1976年のヴェネチア・ビエンナーレでも出品された『家』ほか、その後の幅広い活躍の原点となる1970年代までの主要作品で構成。第2部では、1980年代以降の作品を中心に、バブル経済による変貌から、2011年の東日本大震災を経て、2021年に向かい再構築される東京の姿まで、創造と破壊、欲望と不安が相即不離な変化の時代をとらえた作品を紹介します。
[第1部]3階展示室
写真界で注目を集めた1960年代の初期から、『晴れた日』や1976年のヴェネツィア・ビエンナーレでも出品された『家』ほか、その後の幅広い活躍の原点となる70年代までの主要作品を紹介します。
〈天井桟敷一座〉1967/〈日米安保条約反対デモ〉1960/〈誕生〉1968/〈アド/バルーン〉1966/〈Yuri〉1968/〈怪談〉1969/〈オレレ・オララ〉1971/〈ハイ!マリー〉1972/〈人形作家 四谷シモン〉1972-73/〈パリ〉1976/〈晴れた日〉1974/〈家〉1972-75/〈『明星』表紙〉1971-76
〈誕生〉1968 年
〈家〉[蔵座敷の家 山形県山形市] 1975年
[第2部]2階展示室
1980年代以降に写真集で発表された作品を中心に、バブル経済による変貌から、2011年の東日本大震災を経て、東京オリンピックに向かい再構築される東京の姿まで、創造と破壊、欲望と不安が相即不離な変化の時代をとらえた作品を紹介します。
〈TOKYO NUDE〉1986-92/〈記憶の遠近術〉1968-73/〈食〉1976-78/〈バルテュス〉1993/〈宝生舞〉1996/〈人間関係〉1994-2003/〈少女たちのオキナワ〉1997/〈TOKYO ADDICT〉2000/〈20XX TOKYO〉2009/〈ISAMU NOGUCHI〉1988/〈THE LAST SHOW〉2010/〈表に出ろいっ!〉2010/〈ATOKATA〉2011-18/〈TOKYO 2020〉2009-18/〈Noism『PLAY 2 PLAY―干渉する次元』〉2013/〈快楽の館〉2016/〈LOVE DOLL〉2017
〈TOKYO NUDE〉[表参道・結晶のいろ] 1986-92年
〈ATOKATA〉2011-18年
※〈 〉は、本展のために再構成したシリーズ名。そのため、発表時と名称、年代が異なる場合があります。
篠山紀信|Shinoyama Kishin
1940年東京生まれ。日本大学藝術学部写真学科在学中の61年に広告写真家協会展APA賞受賞。広告制作会社「ライトパブリシティ」を経て、68年よりフリー写真家として活動開始。66年東京国立近代美術館「現代写真の10人」展に最年少で参加。76年にはヴェネツィア・ビエンナーレ日本館の代表作家に選ばれるなど、その表現は早くから評価を受ける一方で、1971年より『明星』の表紙を担当して以降、写真家として時代を牽引する存在となる。70年日本写真協会年度賞、72年芸術選奨文部大臣新人賞、73年講談社出版文化賞、79年毎日芸術賞、98年国際写真フェスティバル金賞、2020年菊池寛賞など受賞歴多数。東京都写真美術館 第二期重点収集作家。
「新・晴れた日 篠山紀信」展 関連図書
東京都写真美術館4階図書室では、本展の関連図書(雑誌、写真集、過去の展覧会情報等)をご紹介いたします。
※現在、図書室は「予約制」となっております。ご利用方法の詳細は図書室ホームページをご確認ください。
美術館ニュース「eyes vol. 105」の巻頭インタビュー【ノーカット版】[PDF]を公開いたしました。
「eyes」デジタルブックのアーカイブはこちら
主 催:[第1部]東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館 [第2部]公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
関連イベント
- アーティスト・トーク
- 2021年6月19日(土) 14:00~15:30 ※事前申込制 終了致しました
展覧会の開催を記念して、出品作家篠山紀信によるトークを開催いたします。
会場:東京都写真美術館 1階ホール
定員:95名 事前申込制(先着順)
申込期間:6⽉8⽇(火)12:00 ~ 6⽉17⽇(木)12:00 ※期⽇前でも定員に達し次第、申込受付を終了します。
申込方法:申込専用フォームから申し込みください。>申込受付は終了致しました。
申込・参加についてのご注意:
*1名様ずつお申し込みください。
*電話・郵便・FAX等でのお申し込みはできませんので、ご了承ください。
*ご来館予定のお客様は新型コロナウイルス感染症の拡大防止への取組に ご理解とご協力をお願いいたします。詳細は、こちらをご確認ください。
*諸般の事情により変更することがございます。 あらかじめご了承ください。
展覧会図録
-
新・晴れた日 篠山紀信
本展出品作品図版を全点収録、関昭郎(東京都写真美術館学芸員)による論考など。 アートディレクション:細谷巖 体裁:255×210mm、160ページ 発行元:光村推古書院 価格:2,970円(税込)