本日は開館しております(10:00-18:00)
『山の焚火』


【全席販売再開のお知らせ】
令和2年9月19日(土)から、1Fホールの全席販売を再開いたしました。
再開にあたっては、関連のガイドラインを踏まえ、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、必要な対策を講じてまいります。
多くのお客さまがご鑑賞される場合には、座席間隔を確保できないこともございますので、ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
また、ご来館時に東京版新型コロナ見守りサービスへの登録にご協力をお願いいたします。

※ご来館の前に、必ずこちらをご確認ください。




映画史に燦然と輝く“山”映画の最高峰、『山の焚火』。

スイスの巨匠フレディ・M・ムーラーの伝説の傑作が、35年の歳月を経て
ついにデジタルリマスターでスクリーンに甦る!

マウンテン・トリロジー

フレディ・M・ムーラー特集

1F ホール

2020.10.310.14

  • 公式ホームページ → https://gnome15.com/mountain/

  • お問い合せ:ノーム 03-5919-1542
  • 上映期間:2020年10月3日(土)~10月14日(水)
  • 休映日:10月5日(月)、10月12日(月)

■上映作品
『山の焚火』
『我ら山人たち─我々山国の人間が山間に住むのは、我々のせいではない』
『緑の山』

■上映スケジュールはこちらをご覧ください。

■料金
当日券(各作品):一般1,800円/学生1,500円/シニア・中学生以下・障害者手帳をお持ちの方(介護者2名まで)1,100円
各種割引: 以下の方は当日一般料金が割引になります。
○ 当館での展覧会、映画の半券持参者(半券1枚につき一回の割引) 1,500円
○ 当館年間パスポート提示(同伴者1名まで) 1,500円
○ (公財)東京都歴史文化財団が管理する施設の友の会会員証・年間パスポート提示 1,500円
○ MIカード(三越伊勢丹グループのクレジットカード)およびMIカードプラス(但し、MIカード(スタンダード)を除く。)提示1,500円
○アトレビューSuicaカード、JREカード(クレジットカード)提示 1,500円
○ 夫婦50割引(どちらかが50歳以上、お二人揃ってご購入の場合・要証明) 2人で2,400円
○ 当館が発行する映画優待割引券(支援会員)持参者 1,500円

・全席指定・定員入替制/立ち見不可/事前予約不可
・当日午前10:00より、その日の全ての上映回について受付を開始いたします。
・前売券をお持ちの方も、受付にてご鑑賞の回の座席指定券との引き換えが必要です。
・満席の場合、ご入場をお断りいたしますので、予めご了承ください。
・開場は各上映開始時間の10分前を予定しています。



『山の焚火』


アルプスの山腹に農場十代の姉、弟が両親と共に暮らしている。聾唖者の弟は学校に通わず、父親の手助けをして暮らしている。彼の勉強は、教師になる夢を諦めた姉が見ていた。その不自由さゆえに苛立つ弟の奇行に、時々頭を悩まされる家族だったが、皆、彼に愛情を注いでいた。人々から隔絶された地で、ほぼ自給自足の生活を送る家族は、平穏な日々を送っていた。だが夏も終わろうとしているある日、草刈り機が故障したことに腹を立てた弟は、それを崖から投げ捨て壊してしまう。父は激怒し、弟は家を飛び出し山小屋に隠れ、一人で生活をする。そこに姉は食料などを届けに行く。久しぶりに再会した二人は山頂で焚火を囲み楽しい時間を過ごす。そして山から下りてきた弟は、父に抱きつき、家族に再び平穏な日々が始まろうとしていた。しかし、やがて姉の妊娠が発覚し……。

監督、脚本:フレディ・M・ムーラー
撮影:ピオ・コラーディ/録音:フロリアン・アイデンベンツ/編集:ヘレーナ・ゲルバー
出演:トーマス・ノック、ヨハンナ・リーア、ロルフ・イリック、ドロテア・モリッツ、イェルク・オーダーマット、ティッリ・ブライデンバッハ
スイス/1985/スイス・ドイツ語/カラー/117分



『我ら山人たち─我々山国の人間が山間に住むのは、我々のせいではない』

ムーラーの故郷、スイスのウーリ州。変わりゆく山岳地帯に住む山人たちの生き方と精神世界に迫る。
映画は地域によって三つのパートに分かれている。第一部の舞台はゲシェネンの渓谷。トンネル建設によって自然環境のバランスが崩れ、長年営まれてきた牧畜経営がやがて破綻。第二部の舞台シェーヒェンの渓谷では、伝統的な高原の牧畜経営が維持されている。ここでは、直接民主制によって多くの政治的選択が行われている。第三部の舞台マデラーナー渓谷のブリステンでは、牧畜経営だけでは共同体の運営が難しいため、住民の半数はよそへ働きに出ている。対象となる地域だけでなく、民俗学的なテーマや、共同体の閉鎖性など『山の焚火』に直接的に繫がる多くの要素がこの映画の中にはある。村人たちの語りが画面の「オフ」で聞こえるがゆえに、彼らの眼差しは無言で見つめるかのように観客へ投げかけられる。


監督:フレディ・M・ムーラー
原案:フレディ・M・ムーラー、ジャン=ピエール・オビー、ゲオルク・コーラー
撮影:イワン・シューマッハー/編集:フレディ・M・ムーラー、エヴェリーネ・ブロムバッハー/録音:リュック・イェルサン
スイス/1974/スイス・ドイツ語/カラー/108分



『緑の山』

アルプスの山間で持ち上がった放射性廃棄物処理場の建設計画。
土地と自分たちのルーツを守ろうとする反対派と賛成派に分かれた住民たちを追ったドキュメンタリー。
1988年、NAGRA(ナーグラ:国立放射性廃棄物管理協同組合)はニトヴァルデン準州ヴェレンベルクに最終廃棄物処理場を建設する計画を発表し、地域住民の抗議団体が形成される。ムーラーは支持者と反対派(特にヴェレンベルクに住むアルプスの農家)にインタビューする。リサーチと議論は、直接影響を被る人々、ヴェレンベルクで数世代にわたって暮らしてきた家族に焦点を当てる。彼らは、核(放射線)の恐怖を目前にし、今や自身のルーツと生活の地を奪われることに直面している。さらに本作は、政治家、地質学者、医学者など様々な立場の人々の話から、一過的で限定された地域の問題にとどまらず、時間の尺度としては人間の寿命をはるかに超えたスケールの問題を提起する。ムーラーはこの作品を「子どもたちと子どもたちの子どもたち」に捧げており、次世代に対して責務を負うべき大人たちに問いを突きつける。


監督、原案:フレディ・M・ムーラー
撮影:ピオ・コラーディ/編集:カトリン・プリュス/録音:フロリアン・アイデンベンツ
スイス/1990/スイス・ドイツ語/カラー/128分

関連イベント

トークショー
2020年10月10日(土)  『山の焚火』15:10 の回上映後  終了致しました
■登壇者:佐々木敦 /瀬田なつき(映画監督)

ご参加は、10月10日(土) 15:10の回のチケットをお持ちの方が対象です。
本上映は17:10頃終了を予定しております。準備が整い次第、トークショーを開始いたします。
トークショー(20分程度)のみご参加の方は、15:10の回のチケットをお持ちのうえ、17:10までにホール受付へお越しください。

※やむを得ない事情により登壇者などを変更する場合がございます。予めご了承くださいますようお願いいたします。