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東京都写真美術館 TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM

開館時間 10:00-20:00

入館は閉館時間の30分前まで

上映は1Fの上映時間を参照

本日は開館しております(10:00-20:00)

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片山真理《子供の足の私/ I have child's feet》2011年 インクジェット・プリント ©Mari Katayama
2F

無垢と経験の写真
日本の新進作家 vol. 14

2017.12.22018.1.28

  • 開催期間:2017年12月2日2018年1月28日
  • 休館日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)、12月29日(金)~2018年1月1日(月・祝) ※年始特別開館 2018年1月2日・3日は11:00~18:00開館
  • 料金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 500(400)円 ※ ( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引、当館年間パスポートご提示者(ご利用案内をご参照ください)/ 小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料

いまを生きる 私たちの まなざしによって 見つめ返したい。
※鈴木のぞみ “Monologue of the Light” より


「日本の新進作家」展は、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するため、新しい創造活動の展開の場として2002年より開催しています。14回目となる「無垢と経験の写真」展では、日々の生活の中から純粋な個々人の経験を紡ぎ、多様なアプローチで削りだしている作家5名の写真表現を最新作と共にご紹介します。
5名の作家は、身体性やアイデンティティを確認しながら挑戦し続ける者、家族の関係を写真行為を通して繰り返し問う者、何気ない風景の記憶を意外な方法で留めようとする者、自然作用の痕跡を原初的な写真技法で未来へ残そうとする者、日常から抽出した瞬間から独特な写真的時間を創出する者など、多様な表現を提示します。これらの表現は私達自身への問いとなり、その考察や反応がまたアーティストへと返り、未来の表現へと活かされていきます。いまと未来をつなぐ対話は、地域や世代を超えて響き合い、やがて増幅して、大きな渦を起こす契機となるかもしれません。この機会にぜひ、作家達の無垢の表現が展開し、経験が蓄積していく場へご来場ください。

出品作家
片山真理(かたやま まり)
1987年埼玉県生まれ、群馬県育ち。幼少期より裁縫に親しむ。9歳の時、先天性四肢疾患により両足を切断。群馬県立女子大学文学部美学美術史学科卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻、修了。手縫いの作品や装飾を施した義足等と共にセルフポートレイトを制作。あいちトリエンナーレ(2013年)、「六本木クロッシング」(森美術館、2016年)等。2011年より特製のハイヒールを履き、歌手やモデルとしてステージに立つ「ハイヒールプロジェクト」を実施。その他、講演、執筆など活動は多岐にわたる。今年7月出産後に制作した作品を初公開。


《子供の足の私/ I have child's feet》2011年 インクジェット・プリント ©Mari Katayama

金山貴宏(かねやま たかひろ)
1971年東京都生まれ、1993年渡米。NY市立大学シティカレッジ、スクール・オヴ・ヴィジュアルアーツ大学院を経て、ICPドキュメンタリー学科在籍中からフリーランスの写真家として活動。「Making a Home: Japanese Contemporary Artists in NY」展(Japan Society, NY, 2007-08年)等で注目され、特に『While Leaves are falling…』(2016)の写真集(赤々舎)、展覧会(新宿ニコンサロン)で、2017年、さがみはら写真新人奨励賞を受賞。このシリーズは作家が20歳の時、実母が統合失調症を発症。言動が全く別人のようになり、入院生活を送る実母と2人のおば(実母の姉妹)の記録である。作家がNYから帰国し、4人旅を繰り返す、現在進行形の作品群。


〈While Leaves are falling…〉より 《家族  箱根にて》2009年  インクジェット・プリント ©Takahiro Kaneyama

鈴木のぞみ(すずき のぞみ)
1983年埼玉県生まれ、東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域卒業後、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修士課程を経て、現在、博士後期課程在籍。2012年頃より、アトリエ兼自宅の中で、扉の鍵穴や引出し等、生活環境の中の「穴」を利用したピンホール印画の作品を制作。取り壊される家や不要となった窓を枠ごと保管し、窓ガラスが映していた風景を記録する作品等でアートアワードトーキョー丸の内2015フランス大使館賞やVOCA展2016奨励賞等を受賞。制作は、コーヒードリッパーや鍋の穴を用いたピンホール作品や、実際に使用していた鏡に映していたであろう人や風景を印画した作品など多岐に及んでいる。


〈Other Days, Other Eyes〉より 《久仁屋工場2階の窓》2013-17年 窓ガラスに写真乳剤 ©Nozomi Suzuki
Courtesy of rin art association (撮影:木暮伸也)

武田慎平(たけだ しんぺい)
1982年に両親の故郷、福島県で生まれ、千葉県で育つ。2002年以降NYで写真制作を行うかたわら、ビデオ・アーティストとして作曲家等とコラボレーションを中心とした制作活動を行う。近年、カメラを使用せず制作するフォトグラム作品を手がける。東日本震災後、名所や旧跡の土を用い、放射線で感光させたフォトグラム作品〈Trace(痕)〉が高く評価され、「A Different Kind of Order: The ICP Triennial」(ICP、NY、2013年)、「In the Wake」(ボストン美術館他、2015年)等多数の国際展に参加。2014年帰国、2015年より宮城県仙台市在住。現在、自然作用の様々な要素から制作する新シリーズ〈Glaze(釉)〉を制作中。


《Trace #7, Nihonmatsu Castle(二本松城)》from〈 Trace(痕)〉 2012  ©Shimpei Takeda

吉野英理香(よしの えりか)
1970年埼玉県生まれ、1989年から写真作品の制作を開始し、1994年に東京綜合写真専門学校を卒業。写真家 鈴木清の影響を受けながら、日常的な風景を撮り続け、モノクロ作品を制作。2010年からカラー作品の制作を開始し、2011年に『ラジオのように』(オシリス)を発表、その言葉に尽くしがたい独特の雰囲気が評価される。「Polypolis: Art from Asian Pacific Megacities」(ハンブルク市美術館、2001年)、「Black Out: Contemporary Japanese Photography」(ローマ日本文化会館他、2002年)等の国際展に参加。2016年、撮りためた大量の作品から抽出して編んだ写真集『NEROLI』(赤々舎)が注目される。本展覧会では、『NEROLI』の続編ともいえる新シリーズを初公開。
※「NEROLI」 は大量のビターオレンジの花から、ほんの少量抽出されるフラワーエッセンス。


〈NEROLI〉より 《Untitled》2013年 発色現像方式印画 ©Erika Yoshino Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

□主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/東京新聞
□協賛:凸版印刷株式会社/東京都写真美術館支援会員

関連イベント

アーティスト対談
2017年12月3日(日) 15:30 ~17:00 武田慎平 × 小澤慶介(アートト/インディペンデント・キュレーター)
2017年12月9日(土) 15:30 ~17:00 吉野英理香 × 金子隆一(写真史家)
2017年12月16日(土) 15:30 ~17:00 鈴木のぞみ × 小原真史(キュレーター/映像作家)
2018年1月11日(木) 18:00~19:30 片山真理 × 小谷元彦(美術家/彫刻家)
2018年1月13日(土) 15:30 ~17:00 金山貴宏 × 姫野希美(赤々舎代表取締役/ディレクター)
会場=東京都写真美術館1階スタジオ 定員=各回50名
※当日10時より1階総合受付にて整理券を配布します。

担当学芸員によるギャラリートーク
2017年12月8日(金) 14:00~
2017年12月22日(金) 14:00~
2018年1月12日(金) 14:00~
2018年1月26日(金) 14:00~
会期中の第2、第4金曜日14:00より、担当学芸員による展示解説を行います。
展覧会チケット(当日消印)をご持参のうえ、2 階展示室入口にお集まりください。

*事業はやむを得ない事情で変更することがございます。