本日は開館しております(10:00-20:00)


ポール・ハンセン(スウェーデン)ダーゲンス・ニュヘテル紙 パレスチナ・ガザ地区(=11月20日)

B1F 展示室

世界報道写真展2013

2013.6.88.4

  • 開催期間:2013年6月8日8月4日
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
  • 料金:料 金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 400(320)円
  • ※各種カード割引あり

( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/ 小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料

昨年1年間に撮影された写真を対象にした「世界報道写真コンテスト」が、今年も2月にオランダのアムステルダムで開かれました。56回目の開催となる今年は10万3481点の応募作の中から55点が「現代社会の問題」「自然」「日常生活」など9つの部門で入賞を果たしました。応募人数は5666人(124の国と地域)に上り、入賞者は54人でした。同コンテストの入賞作品を展示する「世界報道写真展2013」が今年も6月から8月にかけて東京都写真美術館で開かれます。世界報道写真大賞2012にはスウェーデンのポール・ハンセン氏がパレスチナのガザ地区で撮影した作品が選ばれました。イスラエルのミサイル攻撃によって殺された2歳と3歳の子どもの遺体を抱きかかえ、悲しみと怒りをあらわにしながら歩く男性たちの姿を絵画的な光の中で捉えています。問題が複雑に絡み合って出口の見えない現地の状況が伝わってくる作品です。「スポットニュース」「一般ニュース」の部ではパレスチナとシリアの惨状を写し出した作品が多くを占めることになりました。入賞者の1人、ダニエル・ベレフラク氏は東日本大震災から約1年後の昨年3月に大きな犠牲を払った岩手県の陸前高田市を取材、復興を目指す地域の人々や今も残る爪痕のすさまじさを写真にし、組写真3位に入賞しました。今回のコンテストから「スポーツ」や「ポートレイト」の部門が拡充され、より応募作品の傾向や表現を反映できるようになりました。紛争地や被災地のほかにも、国内のメディアでは日頃取り上げられない出来事や新しいニュースなど、本展でしか見られない作品がそろっています。本展は1年を通じて国外でも約100都市で開かれる世界最大規模の写真展です。

世界報道写真展2013公式サイトはこちらから 

「世界報道写真大賞2012」
ポール・ハンセン(スウェーデン)ダーゲンス・ニュヘテル紙 パレスチナ・ガザ地区(=11月20日)
イスラエル軍のミサイル攻撃によって死亡した2歳と3歳の兄弟が葬儀のために伯父たちに抱えられモスクへと運ばれてゆく。自宅は破壊され父も死亡した。母は集中治療室で治療を受けている。

「スポーツ・アクション」の部 組写真2位
セルゲイ・イルニツキー(ロシア)EPA通信 ロンドン(=7月31日)
ロンドン五輪のフェンシング男子個人フルーレの16回戦でドイツのピーター・ジョピッチ選手と交戦するエジプトのアラエルディン・アブエルカセム選手(上)。

「一般ニュース」の部 組写真3位
ダニエル・ベレフラク(オーストラリア)ゲッティ・イメージズ 岩手県陸前高田市(=3月7日)
津波で根こそぎにされた松の木が海岸沿いに散らばる。被災地では今も多くの人々が仮設住宅で暮らす。政府は経済復興や人々の生活の立て直しを図る一方で瓦礫の処分という問題に直面している。

「スポーツ・アクション」の部 単写真1位
ウェイ・ソン・チェン(マレーシア) インドネシア、西スマトラ州(=2月12日)
村対抗で激しく争うパチュ・ジャウィ(雄牛レース)は収穫時期が終わるころに行われる人気の競技だ。騎手は雄牛に括りつけられた道具に足を掛けしっかりと尻尾を握る。

「観察肖像」の部 単写真3位
イロナ・シュワルツ(ポーランド)リダックス・ピクチャーズ 米国・ボストン(=2月19日)
「アメリカン・ガール」は、特注で持ち主そっくりに作成された人形シリーズ。先祖の肖像画の前で、自分にそっくりな人形を抱えてポーズを取るカイラ。

「自然」の部 組写真1位
イロナポール・ニックレン(カナダ)ナショナルジオグラフィック誌 南極、ロス海(=2011年11月18日)
コウテイペンギンはその羽毛から無数の泡を放出することで遊泳速度を3倍に高める能力を持つことが新たにわかった。しかしペンギンたちは、自らのコロニーや生態系を支える海氷の減少という大きな危機に直面している。


□主催:世界報道写真財団/朝日新聞社 □共催:東京都写真美術館 □後援:オランダ王国大使館/公益社団法人日本写真協会/公益社団法人日本写真家協会 □協賛:キヤノンマーケティングジャパン株式会社

関連イベント

第6回 写美フォトドキュメンタリー・ワークショップ
2013年7月13日(土) 10:00~  終了致しました
2013年7月14日(日) 10:00~  終了致しました
2013年7月15日(月・祝) 10:00~  終了致しました

フォトジャーナリズム、フォトドキュメンタリーの現場を学べるプログラム。プロのフォトジャーナリストとして世界的な活躍を目指している方、ぜひご参加ください。7月13日(土)~15日(月・祝) の3日間で行う集中セミナーです。
講師:Q.サカマキ(写真家、WPP07受賞者、NY在住)、外山俊樹(『アエラ』フォトディレクター)
会場:東京都写真美術館1階 アトリエ(創作室)ほか
定員:20名 ※お申込み多数の場合は応募動機にて選考。
参加費:20,000円
締切:6月21日(金)必着
申込時に応募動機(400字以内)が必要です。
詳細はワークショップページをごらんください。

写美フォトドキュメンタリー・ワークショップ
フォトドキュメンタリー・ワークショップ 公開レヴュー
2013年7月15日(月・祝) 15:00~18:00  終了致しました
「第6回 写美フォトドキュメンタリー・ワークショップ」の講師Q. サカマキ氏の作品とワークショップ参加者の成果物の公開レヴューをおこないます。
会場:東京都写真美術館1階 アトリエ(創作室)
開場:14時30分~
定員:約50名(当日先着順・自由席)
対象:世界報道写真2013展のチケットをお持ちの方

展覧会図録

WORLD PRESS PHOTO 13
代表的な出品作品図版を掲載した公式カタログです。オリジナルカタログ英語版に対訳冊子付き。A4判変形 160ページ 発行元:世界報道写真財団

図録一覧はこちら