出光真子 おんなのさくひん――ある映像作家の自伝 上映会
6月18日(木) ~6月20日(土) / 7月9日(木) ~7月12日(日) / 8月27日(木) ~8月30日(日) / 9月17日(木)~9月20日(日)
- 上映期間:6月18日(木) ~6月20日(土) / 7月9日(木) ~7月12日(日) / 8月27日(木) ~8月30日(日) / 9月17日(木)~9月20日(日)
- 休映日:なし
東京都写真美術館では、日本における実験映画およびビデオアートの先駆的な作家、出光真子(1940–)による展覧会「出光真子 おんなのさくひん――ある映像作家の自伝」を開催いたします。あわせて1階ホールでは、出光の作品40点を9つのプログラムで上映します。《Woman’s House》、《At Yukigaya 2》など一部作品はニュープリントによる 16mm フィルム上映を予定しています。
出光真子は、1960 年代にアメリカ滞在を経て制作を始め、女性の生き方や家族、メディアと社会の関係を主題に、フィルムや当時のビデオを用いた作品を発表しました。とりわけ 1970 年代以降のビデオ作品では、テレビ・メロドラマの語法を取り入れながら、母と子、夫婦関係、女性の社会的役割といったテーマを独自の視点から描き出しています。
本上映会では、初期のフィルム作品から近作のビデオアートまで、出光の多彩な映像世界を紹介します。
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■料金(1プログラム) ● 当日券(座席指定券)
○ 一般およびシニア(60歳以上) 500円
○ 学生および高校生以下、障害者手帳をお持ちの方(介護者2名まで1名につき) 無料
※学生、高校生・中学生、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください。
[各種割引] 以下の方は当日料金が割引になります。オンラインでの事前予約は対象外
○ 展覧会「出光真子 おんなのさくひん――ある映像作家の自伝」の半券提示(半券1枚につきA~Iのうち1プログラム) 400円 ※半券1枚につき1回限り
○ 当館年間パスポート提示(同伴者1名まで1名につき) 400円
○(公財)東京都歴史文化財団が管理する施設の友の会会員証・年間パスポート提示 400円
○ JRE CARD(クレジットカード)提示 400円
○ 当館が発行する映画優待割引券(支援会員)提示 400円
○ 恵比寿ガーデンプレイスオフィスワーカー割 400円
※各種割引をご利用の際は証明書をご提示ください。
全席指定/各回定員入替制/立ち見不可
一部のお席については、オンラインでの事前予約(座席指定)可能。※各種割引は対象外
(販売開始:各上映日の3日前の午前10時 販売終了:前日の午後11時59分)
【オンラインチケット購入はこちら(外部リンク)】
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販売開始:6月15日(月)午前10時~
■上映スケジュール PDFはこちら

■上映プログラム
プログラムA|最初期の8作品
女性による初期フェミニズム・アートの金字塔と呼ばれるプロジェクト「ウーマンハウス」。それを記録した、出光が最初に手掛けたフィルム作品《Woman’s House》を、ニュープリント16ミリフィルムで上映。あわせて、ユング心理学の影響が直接的に反映された《Inner Man》、初めてのビデオ作品《おんなのさくひん》、コラージュの手法を用いた「At」シリーズなど、挑戦的な初期作全8作品を紹介。
《Woman’s House》1972│16mmフィルム│カラー│サウンド│13’40″★
《Inner Man》1972│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│3’40”
《Next》1973│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│英語ナレーション│3’30”
《おんなのさくひん》1973│ビデオ│白黒│日本語/英語ナレーション│11′
《At Santa Monica 1》1973│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│5’30”
《At Santa Monica 2》1974│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│白黒│サウンド│3’40”
《Baby Variation》1974│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│8′
《At Yukigaya 1》1974│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│3′

出光真子《At Santa Monica 2》1974年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu
プログラムB|「こまぎれの時間」から生まれた心象風景
このまま何もしないでいたら気が狂ってしまうのではないか——二人の息子を育てながらフィルムカメラを手にした出光が、家事の合間の「こまぎれの時間」に撮り重ねた5作品。高感度フィルムを用い、光の煌めきを繊細かつ実験的に捉えた《At Yukigaya 2》と《At Santa Monica 3》。アメリカと日本、意識と無意識、両者の間で揺らぐ心を描く《Something Within Me》。空に浮かぶ雲を捉えた《At New Mexico 1》と行き交う人々が重ねられた《At Any Place1》。
《At Yukigaya 2》1974│16mmフィルム│白黒│サウンド│11’10″★
《At Santa Monica 3》1975│16mmフィルム│白黒│サウンド│15’30″★
《Something Within Me》1975│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│9’30”
《At New Mexico 1》1975│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│12’30”
《At Any Place 1》1975│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│16′

出光真子 《At Any Place 1》1975年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu
プログラムC|フィルムからビデオへ
「At Any Place」と名付けられた4つのフィルム作品は、空や街の光景にカップヌードルや人物が重ね焼きされ出光のユーモアを感じさせる。高感度フィルムを用いた《At Karuizawa 1》を含むフィルム作品に加え、出光本人が被写体となって、見られる女性の日常を映し出す初期のビデオ作品《主婦の一日》《Make Up》を合わせた8作品。
《At Any Place 2》1975│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│3′
《主婦の一日》1977│ビデオ│カラー│サウンド(日本語歌詞)│9’50”
《At Any Place 3》1977│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│3’40”
《At Yukigaya 3》1977│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│2’30”
《At Any Place 4:ヨネヤマ・ママコ作「主婦のタンゴ」より》1978│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド(日本語歌詞)│12’30”
《At Any Place 5》1978│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│12′
《At Karuizawa 1》1978│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│白黒│サウンド│8’10”
《Make Up》1978│ビデオ│カラー│サウンド│9′

出光真子 《At Yukigaya 3》1977年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu
プログラムD|女性たちの日常と心理
出光の住む雪谷の家と実母が住む家を舞台に、日常的な光景をリズミカルに捉えた《At Yukigaya 4》。中流階級の主婦が互いの生活を語り合う《主婦たちの一日》と、女性たちの抑圧されたパーソナリティを描く《シャドウ パート1》。フィルムとビデオ、計3作品を上映。
《At Yukigaya 4》1979│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド/日本語ナレーション│16′
《主婦たちの一日》1979│ビデオ│カラー│日本語│21’50”
《シャドウ パート1》1980│ビデオ│カラー│日本語(英語字幕付)│25’30”

出光真子《シャドウ パート1》1980年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu

出光真子《At Yukigaya 4》1979年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu
プログラムE|アメリカ、父、そして女性の生き方
アメリカと自らの関係を見つめた《わたしのあめりか、あなたのあめりか》、父の死に際し制作された《父の情景》。自身を構成する存在に対峙した2つのフィルム作品に加え、主婦や姉妹等の間に生じる軋轢を鋭く描き出したビデオ《シャドウ パート2》の3作品。
《わたしのアメリカ、あなたのアメリカ》1980│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│10′
《父の情景》1981│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│5’50”
《シャドウ パート2》1982│ビデオ│カラー│日本語/英語│41’40”

出光真子《父の情景》1981年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu

出光真子《シャドウ パート2》1982年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu
プログラムF|人間の深層心理をみつめる
女性のなかにいる男性、家族、親子、恋人——人間の深層心理を独自の方法で浮かびあがらせる4作品。ユング心理学の概念「アニムス」を擬人化し表現した《アニムス パート1》《アニムス パート2》、息子への異常な執着を見せる母を描いた《英雄ちゃん、ママよ》。ゲイカップルの休日を、投影された映像の再撮影という手法で制作した《通りゃんせ》の4作品。
《アニムス パート1》1982│ビデオ│カラー│日本語/英語│13’10”
《アニムス パート2》1982│ビデオ│カラー│日本語/英語│19’40”
《通りゃんせ》1982│ビデオ(オリジナル:16mmフィルム)│カラー│サウンド│12’20”
《英雄ちゃん、ママよ》1983│ビデオ│カラー│日本語(英語字幕付)│27′

出光真子 《英雄ちゃん、ママよ》1983年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu

出光真子《通りゃんせ》1982年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu
プログラムG|〈グレート・マザー〉シリーズ一挙上映
グレート・マザーとはユングが提唱した元型の一つで、本作では子どもを束縛し自立を阻む母として描かれる。画面内のモニターは深層心理や記憶、別の場所で進行する物語を映し、母娘間の摩擦を複層的に描き出す。
《グレート・マザー 晴美》1983│ビデオ│カラー│日本語(英語字幕付)│13′
《グレート・マザー ゆみこ》1983│ビデオ│カラー│日本語(英語字幕付)│24’30”
《グレート・マザー 幸子》1984│ビデオ│カラー│日本語(英語字幕付)│18’50”

出光真子《グレート・マザー 幸子》1984年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu

出光真子《グレート・マザー ゆみこ》1983年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu
プログラムH|家族の記憶
前夫との離婚と息子たちの渡米後に制作された《たわむれときまぐれと》、母の死に直面した《ざわめきの下で》をニュープリント16ミリフィルムで上映。ビデオ作品《やすしの結婚》《洋二、どうしたの?》では、息子への過度な愛情を向ける母を描くシリーズとして、夫婦間、親子間の確執などの関係が、映像内のビデオモニターによっても複雑に示されていく。
《たわむれときまぐれと》1984│16mmフィルム│カラー│サウンド/日本語ナレーション│16′ 国立映画アーカイブ所蔵作品★
《ざわめきの下で》1985│16mmフィルム│カラー│サウンド/日本語ナレーション│11′ 国立映画アーカイブ所蔵作品★
《やすしの結婚》1986│ビデオ│カラー│日本語(英語字幕付)│25’20”
《洋二、どうしたの?》1987│ビデオ│カラー│日本語(英語字幕付)│18′

出光真子《ざわめきの下で》1985年 ©Mako Idemitsu

出光真子《洋二、どうしたの?》1987年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu
プログラムI|長編ビデオ2作品
出光真子の集大成とも言える長編ビデオ2作品。どちらも主人公はアーティスト志望の女性。表現者への道を閉ざされた悲劇を描く《清子の場合》、周囲からの「女の子でしょ」という圧力に抵抗し表現者への道を切り開く《加恵、女の子でしょ!》。なお、《加恵、女の子でしょ!》はDCP上映。
《清子の場合》1989│ビデオ│カラー│日本語(英語字幕付)│24’20”
《加恵、女の子でしょ!》1996│DCP│カラー│日本語(英語字幕付)│47′ 国立映画アーカイブ所蔵作品

出光真子 《加恵、女の子でしょ!》1996年 ©Mako Idemitsu
※★印はニュープリント16mmフィルム上映。その他はデジタル上映。記載のないものはすべて東京都写真美術館蔵
協力:国立映画アーカイブ
