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- Contact: UZUMASA, Inc 03-5367-6073
- Mar. 3—Apr. 6, 2012
- Closed Monday(if Monday is a national holiday or a substitute holiday, it is the next day)
- Admission:Adults ¥1,800/College Students and High School Students ¥1,500/Junior High School Students and over 60 ¥1,000
■Running Time
【Mar. 3 - 23】11:00/13:00/15:00/17:00/19:00
【Mar. 24 - Apr. 6】15:00/17:00/19:00
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誰もがいつか迎える大切な人との別れ――
父の死から葬儀までの喧騒の7日間を描いた 優しさ溢れる物語。
突然訪れた父の死。涙に暮れるはずが...
舞台は台湾中部・彰化県の片田舎。突然の父の訃報に、台北で働く娘・アメイが帰省する。夜店を営む兄・ダージ、大学生の従弟・シャオチュアンが集まり、道士でもある叔父・アイーの指図で伝統的な道教式の葬儀が執り行われることになった。占いで決められた野辺送りの日は7日後。それから思いもよらない"父をおくる"旅が始まった。古いしきたりに沿ったお葬式は、泣き女が過剰に泣くわ、楽隊が登場するわの、まるでお祭りのような大騒ぎ。理解できないことばかりだが、悲しみに浸る間もなく、なんとか一つ一つをこなしてゆくアメイの前に、父の恋人が現れて...!?
そんな喧騒と混乱のなか、父とのたわいもない思い出がふと甦り、深い絆と寂しさに包まれるのだった。そしてついに7日目、別れの日がやってくる。
【台湾のお葬式】
台湾の伝統的なお葬式は、儒教に由来するしきたりと道教・仏教の追善供養の儀礼によって営まれる。まず、暦を見て、年月日時の十干・十二支による占いによって納棺や葬儀の日時が決められる。死亡から告別式までは通常3日~1ヵ月ほど。自宅の応接間に祭壇を設けて霊堂とし、遺体を納めた棺を安置する。遺族は儒教のしきたりによって決まった時に泣かなければならず、泣き女を雇うこともある。供養として食事を供え、線香を絶やさないようにする。あの世のお金である紙銭を焼くのはもちろん、紙製の家やテレビ・冷蔵庫・自家用車まで用意して焼き、故人に贈る。追善供養の儀礼としては、道士や和尚をたのんでお経を読んでもらったり、做功徳(さくくどく)の儀礼を営んだりする。做功徳は、死者のために功徳を積んで死者を地獄から解放し、天国に送る儀礼であり、地獄の門を破るなどの内容が含まれる。追善供養の儀礼や告別式は、別に設けたテントで行われる。葬列には楽隊や電子オルガンの演奏で歌を歌う芸人なども加わり、大変派手で賑やかな野辺送りが繰り広げられる。
台湾のアカデミー賞にあたる金馬奨7部門にノミネート!
大きな感動と共感を呼び異例のロングラン上映!!
※台湾金馬奨:1962年に創設された中華圏を代表する映画賞。「台湾アカデミー賞」とも称される。
2010年、台湾のアカデミー賞にあたる金馬奨で7部門にノミネートされ、自身の散文を脚色したエッセイ・リウが最優秀脚色賞、葬儀を司る道士を演じたウー・ポンフォンが最優秀助演男優賞に選ばれた本作は、小規模で公開されたにも関わらず、口コミで評判となり、台湾全土に拡大上映!稀にみるロングランヒットを記録した。
原作は監督も務めたエッセイ・リウの散文「父後七日」。散文とは詩歌・戯曲・小説以外の文芸作品をいう言葉で、日本で言えば随筆やルポなどを含む文芸のジャンルになる。お葬式を題材にしたこの作品は、タブーを打ち破り、散文の新しい境地を切り開いたと高く評価され、林榮三文学賞を受賞している。
父を亡くし伝統的な葬儀に翻弄される等身大の主人公を見事に演じた新星ワン・リーウェンの脇をかためるのは、台湾の名だたる賞を獲得している名優、タイ・バオ。陽気で明るい父親役でいい味を出している。
古い風習に戸惑い、翻弄される家族の様子を軽妙なテンポで描いた本作は、笑って泣ける家族の絆の物語である。郷愁を誘う台湾の情景、ハリー・ベラフォンテなど懐かしいポップス、そして葬式をめぐる特有の風習がもう一つの主人公として楽しく物語を彩っている。 誰もがいつか迎える大切な人との別れを、優しさとユーモアに溢れるストーリーで包み込んだ感動作。ふとした時に訪れる寂しさに胸を締め付けられるだろう。
製作・監督:ワン・ユーリン(王育麟)
原作・脚本・監督:エッセイ・リウ(劉梓潔)
出演:ワン・リーウェン(王莉雯)/ウー・ポンフォン(吳朋奉)/チェン・ジャーシャン(陳家祥)/ チェン・タイファー(陳泰樺)/タイ・バオ(太保)
提供:マクザム パルコ 太秦
配給・宣伝:太秦
2009/台湾/92分/カラー/ビスタ/35㎜/原題:『父後七日』/音声:オリジナル/字幕:日本語
後援:台北駐日經濟文化代表處
協力:日本緑茶センター株式会社、茶語(Cha Yū)新宿髙島屋店、日本中国茶普及協会、横浜大世界