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WORLD PRESS PHOTO 10

Jun. 12Aug. 8, 2010

  • Jun. 12Aug. 8, 2010
  • Closed Monday (Tuesday if Monday is a national holiday)
  • Admission:Adults ¥700(560)/College Students ¥600(480)/High School and Junior High School Students, Over 65 ¥400(320)

世界報道写真展2010が今年も東京都写真美術館で開催されます。1955年オランダで設立された世界報道写真財団は、昨年1年間に撮影された報道写真を対象にコンテストを開催し、その入賞作品で構成される写真展を世界各地へ巡回しています。
コンテストはプロの写真家であれば誰でも応募することができ、今年は128カ国から5,847人が応募し、作品数は10万点を突破しました。2月12日、オランダ・アムステルダムで特別賞も含め63の作品が選ばれました。入選者の国籍は23カ国にわたり、まさに世界最大級のコンテストといえるでしょう。
今年から審査過程が変わり、「スポーツ」や「自然」など5部門で専門家による1次審査が実施されました。この専門家も含め19人の審査員が2週間をかけて激論を交わし、各入選作品が選ばれました。
今年の世界報道写真大賞を受賞したのは、イタリア人写真家、ピエトロ・マストゥルツォでした。マストゥルツォが撮影した「テヘランの建物の屋上からイランの現体制への抗議の言葉を叫ぶ女性」は、イラン大統領選挙に対して大きな抗議デモも報道さ れましたが、この写真は静寂が戻った夜、「独裁者に死を」、「アラー・アクバル」という声がテヘラン中に響き渡るという場面です。闇と静謐が支配する住宅街から、住民の深い失望感と怒りが伝わる優れた報道写真といえるでしょう。



「ニュースの中の人びと」の部 単写真2位
デイヴィッ ド・グッテンフェルダー/米国、AP通信
タリバン勢力からの攻撃に塹壕から応戦する米軍兵士(=5月11日、アフガニスタン、コレンガル渓谷)





「自然」の部 単写真1位
ヨエ・ペテルスブルガー/ ハンガリー、ナショナル・ジオグラフィック・イメージ・コレクション
獲物を捕らえるカワセミ(=ハンガリー)

「スポーツ・アクショ ン」の部 組写真1位
ドナルド・ミレイユ・Jr./米国
アイアンマン世界選手権(=ハワイ)




「現代社会の問題」の部 単写真2位
ステファノ・デ・ル イジ/イタリア、VIIネットワークからル・モンド・マガジン
干ばつで死んだキリン(=9月、ケニア北東部)

「スポットニュース」の 部 単写真1位
アダム・ファーガソン/オーストラリア、VIIメンター
自爆テロの現場から逃げ出すアフガン女性(=12月15日、カブー ル)