
写真提供:T&K TELEFILM
- Apr. 29—May. 16, 2010
- Closed May 10
- Running Time:10:20/12:20/14:20/16:20
- Admission:Adults ¥1,800/College Students and High School Students and over 60 ¥1,500/Junior High School Students ¥1,000
名曲「別れの曲」にのせて描かれる、若きショパンの愛と青春の音楽映画
ポーランド・ワルシャワ。新進気鋭のピアニストとしてデビューを果たしたばかりの若きショパンは、歌手を目指すコンスタンティアとの恋と、ロシア帝国の圧政にあえぐ自国ポーランドの独立運動に、胸を熱く昂ぶらせる青春の日々を送っていた。 音楽教授エルスナーは愛弟子ショパンの天才を革命に散らせてはならないと考え、出国を渋るショパンを説得するためコンスタンティアに力を貸してくれるように頼み、彼女は悲しみを隠してショパンの旅立ちを後押しする。 パリへ出たショパンは、動乱に揺れる祖国ポーランドへの想いを自らの曲と演奏に託し、人気女流作家ジョルジュ・サンドやフランツ・リストとの出会いを通じて、パリ社交界の寵児となってゆく。そして、再会を信じるコンスタンティアは—激動のワルシャワから芸術の都パリへ・・・“ピアノの詩人”ショパンの若き日の愛と苦悩が、初恋の人コンスタンティアとの悲恋を縦糸に、ジョルジュ・サンドやフランツ・リストら豪華な登場人物たちとの交流を横糸にして、鮮やかに描き出されます。
【CAST&STAFF】
監督は「モナ・リザの失踪」(1931)、「春の パレード」(1934)などで知られ、生涯で100本以上の映画を監督した巨匠ゲツァ・フォン・ボルヴァリー。ハンガリーの劇作家エルンスト・マリシュカ(「春のパレード」)が脚本と《別れの曲》の作詞を手掛け、撮影は無声映画時代から活躍し「ムーラン・ルージュ」(1928)、「少年探偵団」(1931)などで知られるウェルナー・ブランデスが担当。ショパンを演じるのは、後に監督として音楽映画の傑作「菩提樹」(1957)や、「朝な夕なに」(1958)などの名作を残したヴォルフガング・リーベンアイナー。初恋の人コンスタンティアを演じるのは「カラマーゾフの兄弟」(1930)のハンナ・ヴァーグ。女流作家のジョルジュ・サンドを演じるのは「吸血鬼」(1932)、「世界の王者」(1934)などで知られるシビル・シュミッツ。監督:ゲツァ・フォン・ボルヴァリー
脚本:エルンスト・マリシュカ
撮影:ヴェルナー・ブランデス
音楽:アロイス・メリヒャー
出演:
フレデリック・ショパン:ヴォルフガング・リーベンアイナー
コンスタンティア・グワトコフスカ:ハンナ・ヴァーグ
ジョルジュ・サンド:シビル・シュミッツ
フランツ・リスト:ハンス・シュレンク
エルスナー教授:リヒャルト・ロマノスキー
グワトコフスカ夫人(コンスタンティアの母):ユリア・ゼルダ
カルクブレンナー:グスタフ・ヴァルダウ
プレイエル:パウル・ヘンケルス
アルフレッド・ド・ミュッセ:アルベルト・ヘルマン
オルレアン公爵夫人:エルナ・モレーナ
--- 劇中で使われるショパンの作品 ---
○エチュード「別れの曲」Op.10-3
ショパン作曲 《別れの曲》 エチュード第3番ホ長調op.10-3 について
この曲はショパンの『エチュード(練習曲)集』12曲のうち、3番目の曲で、12曲のうちでも最も叙情的で美しく、ショパン自身「これほど美しい旋律を見つけることは二度とできないでしょう」とフランツ・リストに言ったと伝えられています。 日本では、本映画の大ヒットで邦題「別れの曲」と共に人々の心に残ることとなり、この曲を《別れの曲》と一般に呼ぶようになりました。
○エチュード「革命」/Op.10-12エチュード「木枯らし」Op.25-11
○ワルツNo.1「華麗なる大円舞曲」Op.18/ワルツNo.3「華麗なる円舞曲」Op.34-2/ワルツNo.5「大円舞曲」Op.42
○ワルツNo.6「小犬のワルツ」Op.64-1/ワルツNo.7 Op.64-2/ワルツNo.9「別れのワルツ」Op.69-1
○ワルツNo.13 Op.70-3/ワルツNo.14 遺作/マズルカNo.5 Op.7-1/マズルカNo.24 Op.33-3
○ポロネーズNo.6 「英雄」Op.53