本日は開館しております(10:00-18:00)
鷹野隆大《2002.09.08.M.#b08》〈立ち上がれキクオ〉より 2002年 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
鷹野隆大《2002.09.08.M.#b08》〈立ち上がれキクオ〉より 2002年
©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
2F 展示室

総合開館30周年記念
鷹野隆大 カスババ

―この日常を生きのびるために―

2025.2.276.8

  • 開催期間:2025年2月27日6月8日
  • 休館日:毎週月曜日(ただし、5月5日[月]は開館、5月7日[水]は休館)
  • 料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円 ※( )は有料入場者20名以上の団体、当館映画鑑賞券提示者、各種カード会員割引料金。※各種割引の詳細はご利用案内をご参照ください/小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)、TOPMUSEUM PASSPORT 2024提示者は無料/第3水曜日は65歳以上無料 ※各種割引の併用はできません。

本展はオンラインで日時指定チケットが購入できます。

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鷹野隆大(1963-)は写真集『IN MY ROOM』(2005)で第31回木村伊兵衛写真賞を受賞し、現在も国内外で活躍を続ける写真家、アーティストです。鷹野は『IN MY ROOM』に代表されるセクシュアリティをテーマとした作品と並行し、〈毎日写真〉や〈カスババ〉といった日常のスナップショットを手がけ、さらに東日本大震災以降、「影」を被写体とした写真の根源に迫るテーマにも取り組んでいます。本展のタイトルである〈カスババ〉とは鷹野による造語で、カスのような場所(バ)の複数形です。
大規模な自然災害や感染症の世界的流行、経済発展による環境破壊や都市開発など、私たちは急速な時代の変化の渦中を生きています。鷹野は美しいものだけではない現実を受け入れ、弱いものもみにくいものもそのまま、むき出しのイメージを見る者へ提示します。私たちは、身近でありながら目を凝らして見ることのない、自身が生きる日常の豊かさと混乱を、鷹野の作品を通しあらためて目にするでしょう。初公開作品を含め鷹野の軌跡を概観する本展が、出口が見えなくなりつつあるこの日常を生きのびるヒントとなればさいわいです。

鷹野隆大《2015.10.28.#a28》〈カスババ2〉より 2015年 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
鷹野隆大《2015.10.28.#a28》〈カスババ2〉より 2015年 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

鷹野隆大《2023.03.24.sc.#048》〈CVD19〉より 2023年 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
鷹野隆大《2023.03.24.sc.#048》〈CVD19〉より 2023年 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

鷹野隆大《2012.08.12.#b30》〈毎日写真〉より 2012年 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
鷹野隆大《2012.08.12.#b30》〈毎日写真〉より 2012年 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

鷹野隆大《2019.12.31.P.#02(距離)》〈Red Room Project〉より 2019年
鷹野隆大《2019.12.31.P.#02(距離)》〈Red Room Project〉より 2019年 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

鷹野隆大《レースの入った紫のキャミソールを着ている(2005.01.09.L.#04)》〈IN MY ROOM〉より 2005年 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
鷹野隆大《レースの入った紫のキャミソールを着ている(2005.01.09.L.#04)》〈In My Room〉より 2005年
©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

東京都写真美術館では、国内外の多様な事象を対象とした写真・映像作品を展示しています。鑑賞に不安を感じられる方は、スタッフへお声がけください。ご鑑賞前にご説明させていただきます。展示作品の一部事例:ヌード作品や性についての表現など

※事業は諸般の事情により変更することがございます。 あらかじめご了承ください。

主催|東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
特別協力|ソニー株式会社
後援|J-WAVE 81.3FM

【News】金曜日の夜限定!映像作品を特別上映
ビルの陰に花火が打ちあがる様子を撮影し、その音とイメージのずれに注目した映像作品《6分54秒(2008.08.10.mov.#01)》を、
会期中の毎週金曜日、18:00~、19:00~、各7分間、2Fロビーにて上映いたします。
展覧会チケットをお持ちでない方も、どなたでもご覧いただけます。

【Special】鷹野隆大 スペシャルインタビューを公開中です!
https://topmuseum.jp/contents/30th_special/index-5067.html

関連イベント

担当学芸員によるギャラリートーク(手話通訳付き)
2025年4月4日(金) 14:00~
2025年5月2日(金) 14:00~
*当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者の方は各種証明書等をお持ちのうえ2階展示室入口にお集まりください
担当学芸員によるギャラリートーク
2025年3月7日(金) 14:00~  終了致しました
*当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者の方は各種証明書等をお持ちのうえ2階展示室入口にお集まりください
出品作家とゲストによる対談
2025年3月15日(土) ゲスト:岡真理(現代アラブ文学研究者、早稲田大学教授)
2025年4月5日(土) ゲスト:北川一成(デザイナー、GRAPH代表取締役)
2025年5月3日(土) ゲスト:丹尾安典(雑本雑学者、早稲田大学名誉教授)
2025年5月24日(土) ゲスト:倉石信乃(詩人、批評家、明治大学教授)
時間:15:00~16:30
会場:東京都写真美術館 1階ホール
定員:190名(整理番号順入場/自由席)
参加費:無料
※当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布します。
【展覧会図録】
『鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―』
サイズ:A5判 ページ数:360頁 発行日:2025年3月30日(予定)
価格:3,960円(税込) 発行:株式会社水声社
論考:沢山遼、伊藤亜紗、高嶋慈、遠藤みゆき(東京都写真美術館 学芸員)
※本展の展示風景を収録するため、開幕後会期途中からの発売となります。詳細は、当館ウェブサイトをご確認ください。