UN-DEAD-LINK

Object Bに続く、実空間とゲーム空間を接続したインスタレーション作品。2フロアからなるギャラリーに合わせて制作された。入り口の階にあたる自然光の入るホワイトキューブ空間には自動演奏のグランドピアノや、ラジオ、ターンテーブル、照明など現地で調達された様々な電化製品がランダムに配置され、時折動いたり音を鳴らしたりしている。螺旋階段から下りていける暗い地下空間に入ると、壁に3Dシューティングゲームの映像がプロジェクションされている。そのゲームの中では、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)が数十人、銃撃戦を繰り広げている。ゲームの中でキャラクターが殺されると、上の階にあるピアノの対応したキーが演奏され、オブジェが反応する。地下空間の中央に置かれた大きな赤いボタンを押すと、ゲームキャラクターは全滅し、上の階のピアノやオブジェが全て反応する。エキソニモが吉祥寺を歩いている最中に停電に会い、それが自衛隊機の墜落によって送電線が破壊された事によって引き起こされたという体験から、人の死が電源の喪失というイベントによって体感的に知らされた事を元に着想を得て制作された。