오늘은 개관 합니다 (10:00-20:00)
  
『Maybe, maybe』(1971年)より
B1F

Mind’s Eye

Photographs by Koichi Inakoshi

Aug. 20Oct. 12, 2009

  • Aug. 20Oct. 12, 2009
  • Closed Monday (Tuesday if Monday is a national holiday)
  • Admission:Adults ¥700(560)/College Students ¥600(480)/High School and Junior High School Students, Over 65 ¥500(400)


コマーシャル写真家としてスタートし、肖像写真家としても多彩な活躍を果たした稲越功一。
一方で稲越は自分自身のために写真を撮りつづけ、シリアス・フォトの写真家として注目を集めます。多くの作品集を発表し、国内や海外で展覧会を開催するなか、何気ない日常の風景を鋭い眼差しで切り取ったモノクローム作品で、幅広いファン層を魅了してきました。その写真表現は、後の日本の写真に新たな水脈をもたらしたといってよいでしょう。本展は、今年2月25日に逝去した稲越の奇しくも没後初の個展となります。

構成は、生前から本展のために並々ならぬ精力を注ぎ、慎重に準備を進めた稲越の計画通り、彼が表現したかった写真世界を忠実に展示いたします。エディトリアルの写真家や肖像写真家として活動を展開するなかで、自分自身のために撮り始め、シリアス・フォトの写真家として注目を集めるきっかけとなった写真集『Maybe,maybe』(1971)や、『meet again』(1973)、『記憶都市』(1987)、『Out of Season』(1996)などの各シリーズ作品とともに、近年のモノクローム作品による「Recent Work」を紹介。全作品から、稲越功一が伝えたかったメッセージを感じることができるでしょう。
1970年代初頭から顕著になるスナップショットの眼差しの系譜から、多彩な写真家であった稲越功一の原点を探るとともに、銀塩写真の豊かな美しさをご堪能ください。

 

[稲越功一の写真世界の真髄を紹介]
稲越功一はコマーシャルの写真家としてスタートし、のちに肖像写真家として多彩な活躍をしました。ま た、「Maybe, maybe」に始まる、何気ない日常の光景を鋭い眼差しで切り取ったモノクローム作品で、幅広いファンを魅了してきました。本展では、日本におけるスナッ プショットの系譜を明らかにし、純粋な姿勢で写真を撮り続けた稲越氏の多彩な表現の原点を展覧します。東京の美術館では初めての個展となります。

[稲 越功一が最後に伝えたかったものとは?]
2009年2月25日に逝去した稲越は、生前からこの展覧会に並々ならぬ精力を注ぎ、慎重に準備を進めて きました。奇しくも没後初の個展となった本展では、生前の計画通りに、稲越氏が表現したかった写真世界を忠実に展示いたします。「Maybe, maybe」、「meet again」、「Out of Season」、「Ailleurs」、「記憶都市」の各シリーズと、最近5年間のモノクローム作品(「Recent Work」)を中心にご紹介します。

[美しい銀塩のモノクローム作品を堪能]
稲越の最大の魅力は、その美しい銀塩のモノクローム 作品にあるといってよいでしょう。本展では、東京都写真美術館のコレクションからも数多くのモノクローム作品をご紹介。銀塩の豊かな美しさを、どうぞご堪 能ください。


 
「Out of Season」1996年より
「meet again」1973年より


「記憶都市」(1987年)より