B1F展示室

岡田 敦|幻の馬 Yururi Island 1950-2026

2026.12.1 (火) 2027.1.17 (日)

  • 開催期間:2026年12月1日(火) ~ 2027年1月17日(日)
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
  • 料金:一般1,200円(960円)、学生・65歳以上950円(760円)、小中高生400円(320円) ※( )は有料入場者20名以上の団体料金 ※未就学児、障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料 ※第3水曜日は65歳以上無料 ※各種割引の併用はできません

ユルリ島は現代の“ロスト・ワールド”である。この言葉はコナン・ドイルが著した、断崖に囲まれた人跡未踏の台地に絶滅したはずの動物たちの王国があったという空想小説のタイトルだが、ユルリ島という無人島もまた、立ち入りが制限されて人は近づけない。そしてここには人知れず馬たちが、それも雌馬だけが暮らしているのだ。岡田敦はそんなロスト・ワールドの目撃者である。雌馬だけとなった群れは誕生の可能性を持たず、1950年に島に移入された馬の子孫は岡田が撮影を始めた2011年には10数頭、そして今は2頭にまで減った。この展覧会で見られる写真に刻印されているのは、いわば蝋燭の炎が消えんとする瞬間の揺めきだ。その儚くも美しい命の証の光が人々の記憶に残ることを願う。



Yururi Island ラムダプリント

ユルリ島
根室半島・昆布盛漁港の南東2.6㎞の沖合にあり、周囲(海岸線長)7.8㎞、面積1.98㎢。1950年、北方領土を追われた人々が馬を連れて島に移住。漁撈環境の整備とともに島民が去ると島には馬だけが残された。現在は国指定鳥獣保護区(特別保護地区)、北海道指定天然記念物、北海道自然環境保全地域などに登録され、立ち入りは制限されている。

 


Yururi Island, July 2018 ラムダプリント


Yururi Island, May 2016 ラムダプリント


見どころ

その1 15年間のまなざしの集大成

2011 年からユルリ島の馬を撮り続けた岡田敦の静かなる情熱の軌跡―。その 集大成となる本展は、東京の美術館で開催する初の大規模展です。
写真作品約80点、映像作品2点、関連資料を展示します。

その2 消えゆく命の記録に立ち会う
上陸を許された岡田が撮影した厳しくも美しいユルリ島の自然と、馬と共に暮らした時代の薄れゆく記憶。いま留めておくべき光景に出会う展示です。

その3 新作を初公開
本展では最後の2頭となったユルリ島の馬の姿を新たに捉えた未発表作品のほか、島の対岸にあたる根室半島で撮影された新作を初公開します。





岡田 敦
写真家、芸術学博士。1979年生まれ、北海道出身。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒、東京工芸大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。富士フォトサロン新人賞、木村伊兵衛写真賞、北海道文化奨励賞、東川賞特別作家賞、JRA賞馬事文化賞を受賞。主な写真集に『I am』(赤々舎)、『ataraxia』(青幻舎)、『世界』(赤々舎)、『MOTHER』(柏艪舎)、『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』(インプレス)、『The Horses of Yururi Island ユルリ島の馬』(青幻舎)がある。作品は北海道立近代美術館、神田日勝記念美術館、東川町文化ギャラリー、東京工芸大学写大ギャラリーにパブリックコレクションされている。

関連書籍
『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』岡田敦、インプレス、2,970円(税込)
『The Horses of Yururi Island ユルリ島の馬』岡田敦、青幻舎、6,600円(税込)
※2階ミュージアム・ショップにて販売
  


展覧会に関するお問い合わせ
株式会社シー・エム・エス
Tel 03-5244-9211
yururi@cmsinc.jp

広報に関するお問い合わせ
鎌倉[hilo Press内]
pr@hilopress.net

下記より展覧会のプレスリリースをダウンロードできます
https://tinyurl.com/bdzjxz2b

主催|株式会社シー・エム・エス
共催|東京都写真美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
企画・制作|岡田敦写真事務所
企画協力|森山朋絵(東京都現代美術館学芸員)、荒川ワークス
撮影協力|落石漁業協同組合
協力|根室市、富士フイルム株式会社、富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
公式サイト|https://okadaatsushi.com/

※諸般の事情により事業を変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。

関連イベント

アーティスト・トーク
2026年12月6日(日)  15:00~17:00(開場14:00予定)  
写真集『ユルリ島の馬』の装幀を手がけ、本展のグラフィックデザインを担当するサイトヲヒデユキ氏、作家と交流が深い音楽家の平井真美子氏をゲストに招き、岡田敦とのトークイベントを開催します。幻の島となったユルリ島。消えゆく命に思いをはせながら、ユルリ島の馬たちと時間を重ねた岡田の15年間の足跡を、平井真美子氏が本展のために書き下ろす曲の生演奏と共に語り合うスペシャルなイベントです。イベント終了後は岡田敦によるサイン会を開催します。

ゲスト|サイトヲヒデユキ(装幀家)、平井真美子(音楽家)
参加費|2,200円(展覧会チケット別)
定員|150名
申込|Peatix https://yururitalk-01.peatix.com
場所|東京都写真美術館 1階ホール
※事前予約制、10月23日(金)より販売

サイトヲヒデユキ
装幀家。装幀・造本設計・グラフィックデザインに携わり東京と沖縄を拠点に活動。東京・高円寺にあるデザイン事務所併設のギャラリー『書肆サイコロ』主宰。おもな手がけた作品に『ripples』ミナペルホネン著、『ジョゼフ・コーネルコラージュ&モンタージュ』ジョゼフ・コーネル著など。写真集『ユルリ島の馬』岡田敦著の装幀に引き続き、本展では広報物などのグラフィックデザインを担当する。

平井真美子
音楽家。音と音が混ざり合い、やがて静かに消えてゆく——その揺らぎや気配の微細な変化に耳を澄ませながら、心に去来する想いを表現する。ピアノをはじめ、足踏みオルガンやミニピアノなどの古い鍵盤楽器を用いて演奏や制作活動を展開。映画、ドラマ、現代アートなど、多様な媒体に向けた音楽制作も数多く手がける。2012年に S&R Washington Award を受賞。本展では空間音楽を担当する。
ギャラリートーク
2026年12月20日(日)  14:000~   
2023年に発表した書籍『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』の責任編集を務めた福島晃氏をゲストに迎えます。展示室を会場に、書籍制作当時の話や、ユルリ島での撮影エピソード、書籍に綴られた島に関わる人々との話を振り返ります。

ゲスト|福島晃(編集者)
参加費|無料
場所|東京都写真美術館 地下1階展示室
※当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者の方は各種証明書等をお持ちのうえ地下1階展示室入口にお集まりください。

福島晃
編集者。東海大学航空宇宙学科卒業後、ソフトバンクに入社。多数のパソコン雑誌の編集に携わり、2002年にカメラ雑誌『デジタルフォト』を創刊、編集長となる。その後、フリーの編集者を経て、2013年にインプレスに入社、『デジタルカメラマガジン』の編集長となる。2024年度のJRA賞馬事文化賞を受賞した書籍『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』岡田敦著に責任編集として携わる。