本日は開館しております(10:00-18:00)

(c)First Thought Films / Zeitgeist Films


ビル・カニンガム&ニューヨーク

1F ホール

2013.7.68.2

  • お問い合せ:スターサンズ 03-3406-2205
  • 上映期間:2013年7月6日(土)~8月2日(金)
  • 休映日:毎月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日)及び7月28日(日)12:20の回
  • 上映時間:12:20/14:10/16:00
  • 料 金:一般1,800円、学生1,500円、シニア・中学生以下・障害者手帳をお持ちの方1,000円

■各種当日割引:以下の方は当日券一般料金が割引になります。
○東京都写真美術館友の会会員(会員証提示) 1,500円
○三越、アトレクラブビューSuicaカード会員(会員証提示) 1,500円
○東京都写真美術館の展覧会、映画の半券持参者(半券1枚につき一回の割引) 1,500円
○夫婦50割引(どちらかが50歳以上、お二人揃ってご購入の場合) 2人で2,000円

※各回のチケット販売、入場整理番号受付は、ご鑑賞当日午前11:45より開始致します。
※整理番号順でのご入場です。
※各回定員入替制/自由席

(c)First Thought Films / Zeitgeist Films

彼に撮られることこそが、ニューヨーカーのステータス!
ビル・カニンガム82歳。NYのストリートでファッションを撮り続けて50年。

ニューヨーク・タイムズ紙の人気ファッション・コラム「ON THE STREET」と社交コラム「EVENING HOURS」を長年担当するニューヨークの名物フォトグラファー、ビル・カニンガム。ニューヨークの街角で50年以上にもわたりファッショントレンドを撮影してきたニューヨークを代表するファッション・フォトグラファーであり、ストリートファッション・スナップの元祖的存在だ。しかし、彼自身については謎につつまれており、親しい業界人でさえ彼のプライベートを知る者はほとんどいない。そんなカニンガムにリチャード・プレス監督が8年がかりで撮影交渉し、撮影と編集に2年、通年10年の制作期間を経て完成した本作で、カニンガムの知られざる私生活や仕事ぶりが初めて明かされた。

雨の日も風の日もニューヨークのストリートに自転車で繰り出してはファッションスナップを撮り続け、夜になればチャリティーパーティーや社交界のイベントに出かけて行き、ときにはパリのファッション・ウィークにも遠征し撮影する。その鋭いセンスと独自の着眼点が、世界中のファッション・ピープルから注目され、84歳の現在でも現役ファッション・フォトグラファーとして多大な影響を与え続けている存在だ。

しかしビル自身はいつもお決まりのブルーの作業着姿で、雨の日にかぶる安物のポンチョはやがて破れてしまうからと、新調することもなくテープで修繕して着続けている。コーヒーは安ければ安いほど美味しいと言い、ニューヨーク・タイムズ紙の写真家としての客観的な立場を保つために、パーティー会場では水一杯すら口にしない。50年以上暮らしていたカーネギーホールの上のスタジオアパートの小さな部屋は、今まで撮影した全ネガフィルムが入ったキャビネットで埋め尽くされていて、簡易ベッドが置いてあるのみ。キッチンもクローゼットさえもない。仕事以外のことには全く無頓着で、頭の中はいつもファッションのことだけでいっぱいといったような質素な生活ぶりなのである。


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2008年にフランス文化省から芸術文化勲章オフィシエを受勲した際のパーティーで、「私のしていることは仕事ではなく喜び」と語ったカニンガム。本作は自分の仕事をこよなく愛し、そしてニューヨーカーたちに愛され続けるビル・カニンガムという希有の人物を通して、人生の普遍的なテーマを追いかけたドキュメンタリーだ。また、人々を魅了してやまないニューヨークという街で生きるカニンガムと、彼の周囲の愛すべき人物達を、ユーモアを交えた温かい目線で映し出している。
ニューヨークのたった1館の映画館で公開された本作は、またたく間に感動の輪が広がり、映画レビューサイトRotten Tomatoesでは脅威の満足度99%を記録。全米で異例の大ヒットを記録した。また上映された世界各地の映画祭で、多くの観客賞を受賞した