Sliced (series)

オリジナルのソフトウェアを使用して制作されたグラフィック作品。画像を入力すると、手前から高解像度、奥に行くに従って低解像度になる5枚のレイヤーが生成され、そのレイヤーを「削る」事によってグラフィックを作っていくという自作ソフトウェアを使って作られた。削る作業は、ペンタブレットで絵を描くように行われている。カットアップの試みを、ピクセル間や解像度間に広げ、デジタルイメージの奥に潜む何かを炙り出す試み。2020年の個展「Slice of the universe」(MAKI Gallery, 東京)のために作られた3作品は「破壊されたインターフェイス」をテーマに選ばれた。それぞれ、「断末魔ウス用に撮影されたマウス」「Shotgun Textingで撮影されたキーボード」「ブルックリンの駅で見つけたひび割れた窓ガラス」の写真が元画像になって加工された。

A cracked window, sliced
A shot computer keyboard, sliced
A destroyed computer mouse, sliced