High-speed WiFi

ミラーボールに複数のWiFiアンテナとアクセスポイントが取り付けられ、ユーザーがWiFiに接続することで動作する作品。実際にミラーボール上にある複数の小型コンピュータが生成する、多言語で表現されたホットスポットに接続すると、ユーザーの端末の画面とミラーボールに向けられたプロジェクターにその言語によるWiFiの説明文がカットアップされたテキストが流れる。するとミラーボールが回転を始め、投影されたテキストを空間内に散乱させる。タイトルの「High-speed WiFi」から連想される高速なWiFi接続とは違い、あくまで感覚的に「高速な感じがする」WiFi接続を体験するという、テクノロジーが常にスペックによって価値判断される状況へのアイロニーでもある。