Cat and Mouse
撮影: 山中慎太郎(Qsyum!)
2007年「断末魔ウス」のクレジット表示の背景映像として使われた、猫とマウスの映像を切り出し、作品として独立させたもの。様々な方法でマウスを破壊し、その時のカーソルの動きを記録した前作の制作過程で、キャットフードの上にマウスをおき、猫を招き入れてその時のカーソルの動きを記録したが、猫があまりに上手にマウスを避けて餌を食べ、カーソルは1ピクセルも動かなかった。そのために本編での採用は見送られたが、単独の映像作品として見ても味わいがあることから作品化された。トムとジェリーのように猫とネズミは犬猿の仲という関係性が、ここではずらされ、お互いに無視/すれ違い続ける。展示の際には猫の図体を連想させるCRTモニターが使われたり、手前に空の皿が置かれたりもする。