#BCTION #10F

取り壊し予定の廃ビル一棟を丸々グラフィティなどのストリート系アートで埋め尽くすという展覧会「#BCTION」と並行して展開されたオンライン展覧会。1-9階までの実空間の壁がたくさんのグラフィティで埋め尽くされる状況の中、架空の階「10F」を設定し、そこをインターネット会場とした(実際の会場にも9階から上に上がる階段の途中に通行止めの看板を作り、そこにアドレスを掲示した)。10Fのネット会場では、設営中から次々に#BCTIONのもとに上げられて来る画像を読み込み、Webページ上でリミックスし、#10Fのタグを追加して再アップロードできる仕掛けを作り、公式ハッシュタグにネット側から介入し、展覧会のネット経由の見え方に影響を与えることが目指された。会場に行った人が10Fで利用しやすい素材として画像を上げて来るなどの逆流現象も引き起こした。元々会期途中まで現場に行くことができなかったエキソニモが、ネット経由でどうやって企画に効果的に介入できるのかを考えた末に作り上げたシステムでもある。