音が鳴るおもちゃを技術的な知識なく、回路をショートさせるなどすることで新しい音が鳴る楽器に変えてしまう「サーキットベンディング」と呼ばれる手法で作られたレリーフ作品。複数のおもちゃを釘で木の板に取り付け、その釘同士をワイヤーで接続したり、手で触れたりすることで電子回路が暴走し、予想外の音が鳴り始める。「最終的な出力は問題にされない」という特性にアウトサイダーアートとの共通項を見出し、造形の際にも全体像を見ずに近視眼的に組み上げていくことを念頭に制作された。
パフォーマンスという形で、観客の前で予測不能な音を演奏したり、その後に観客に触ってもらうなどの形で発表していた。パリのポンピドゥー・センターでもパフォーマンスされた。