DISCODER
キーボードから入力された文字をあるウェブページに侵入させることで、HTMLのコード/規則に矛盾を生じさせるアプリケーション。キーボード操作によって、バグをHTMLに侵入させたり取り除いたり、他のバグに影響を及ぼしたりする。その結果起こる矛盾で、ウェブページは変化していく。「ウェブページの整合性を破壊する装置」として、ハッキングを思わせる感覚で、実験的にインターネットのシステムに介入していくこの作品は、資生堂のネットギャラリーCyGNet(1998–2003年)のために制作され1999年に発表されると、アートだけでなく、ゲーム的要素を持つユニークな試みとして一躍注目された。2000年にはインスタレーション版がロッテルダム国際映画祭で公開され、国内外で多数展示された。